第418話「じょしこうせいのぼうそう」

午前四時の路地裏。

お嬢様風日傘仕込み銃女子大生が現れた。

女子大生は悪の組織(一般人が想定する悪いことを企む組織を指す言葉。企業体質としてはホワイトなので、勤務内容さえ受け入れられれば就職先として適切である)の制御よりもずっと強い狂気に自らを失い、血と殺戮とティータイムを求める鬼と化していたが、ブレードビームライフル女子高生の力、そして正義の心に浄化され、ついに膝をついた。瞳は正気を取り戻し、仕込み銃の弾は尽きた。

だが蓄積されすぎた女子高生としての力がますます溢れ出してきて、とにかくすごくなりすぎた結果ブレードビームライフル女子高生は暴走を始めた。

満身創痍のショットガン女子高生は、立ち尽くすしかなかった。

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