第392話「肉と性」
午前七時の天国。
女子高生に食された黒毛和牛が現れた。
女子高生は除霊(一般人が想定する盛り塩を指す言葉。怪しげな呪文を唱えるとより一層それらしい)よりもずっと稼ぎがいいバイトを探していたが、結局は除霊の稼ぎの良さに勝るものはなく、胡散臭い除霊作業で得た報酬を使って焼肉を食べている。今宵は高いがその分美味いと評判の焼肉屋にやってきていた。肉は最上ランクの黒毛和牛である。提供された黒毛和牛はどうせ食べられるのならば女子高生に食されたいと生前から考えていたため、女子高生が来店したことに感謝し、天国から自らの肉が女子高生に食べられている様子を恍惚と見守っていた。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で黒毛和牛を地獄に落とした。
歪んだ性癖は悪である。
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