第353話「静かな夜に」

午後九時の公園。

何のために生きるのかについて思考する小学生が現れた。

少年は同級生(少年が想定するグレネードランチャーを扱う小学生や女子小学生の外見をした自立兵器などを指す言葉。定期的に教室を爆破する)よりもずっと好きな人がおり、それは年中黄色いマフラーをまとった少し淋しげな目をした女子高生で、何度か見かけては声をかけようとしているのだがすぐにいなくなってしまい、どうして話しかけなかったのかの後悔と反省を反復するうち自身の生命について考えるようになった。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごいマフラーで寒そうに哲学していた少年を包んであげた。

少年はぽかぽかした。

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