第340話「包丁を信じろ」

午後一時の体育館。

部活動に励む学生が現れた。

顧問教師は平日(一般人が想定する月曜日から金曜日までを指す言葉。平常業務を行う日)よりもずっと休日が嫌いで、何故ならば知りもしない部活動を見守らなければならなかったからである。子供のためにサービス残業状態を続けるのにも精神やら肉体やらに限界があり、ついに教師は校長に直談判すべく、ヤマザワで購入したコストパフォーマンスの良い包丁を片手に校長室へと乗り込んだ。

だがいきなり三徳包丁を持った女子高生がやってきて、とにかくすごい技術で包丁を研いだ。

妖刀魔刀が如し包丁の圧力により、教師は真の休日を勝ち取った。

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