第303話「ガトリングガン女子高生|屋上」

午後一時の屋上。

憂鬱そうに息を吐くアンチマテリアルライフル女子高生が現れた。

女子高生は購買のパン(女子高生が想定する安い作りのパンを指す言葉。争奪戦に参加する気力がないと人気商品は手に入らない)よりもずっと母の手製弁当が好きだったが、最近は複雑な家庭の事情により弁当を食べる機会がなくなっていた。淋しげにパンの袋を開けようとする。

だがいきなりガトリングガンを抱えた女子高生がやってきて、気さくな笑みで隣に座って温かい缶コーヒーを渡した。

レールガン女子高生は満足げに微笑んで二人の様子を見守っていた。

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