第290話「我が体毛、其の足をも貫かん」
午後二時の庭。
雪に埋もれたウサギが現れた。
ウサギは雪(一般人が想定する白くてふわふわして空から降ってくるものを指す言葉。実際は凶器になるくらいには重い)よりもずっと睡眠が大切だった上、体毛のおかげで特に寒くもなかったために雪に埋もれたまま眠りについていた。しかし帰宅した家主はそんなことをつゆ知らず、ウサギを踏み潰さんと足が迫る。ウサギを踏み潰してしまえば、家主は反撃に遭い哀れな死を迎えるだろう。ざくざくと雪を踏む音が銀世界に響いていく。それはまるで死を告げる鐘の音のように。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃でウサギの体毛を棘にした。
寒くなったのでウサギは雪から出てきて家主の踏みつけと死の運命を回避した。
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