第217話「剪定事象(Reset_08)」

日付が変わる瞬間が引き伸ばされた時間領域の狭間。

選ばれなかった可能性世界が現れた。

レールガン女子高生は自らが殺しを控えた可能性世界(一般人が想定する平穏な世界を指す言葉。この世に神はおらず、宗教は栄えず、地上の支配者は人である)よりもずっと神罰と称して殺戮を繰り返した可能性世界の方が充実しているように見えていたし、実際にそれが選択されていたが、消失した可能性が叛逆を起こし復讐を遂げるべく現実世界に襲い掛かってきた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で並行時空のあらゆる時間を破壊した。

すべての出来事における時間が失われ、また物語は時を繰り返すこととなった。

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