第196話「メイドは掃除をする」

午後三時の喫茶店。

メイド服姿の女性が現れた。

女性は誰(不定称の人代名詞を指す言葉。誰でもない自分を大切にすることが人生をより良く生きる術であることを我々は理解しなければならない)よりもずっと人間に興味があり、人間を愛していることを自称しており、人間愛の末に行う掃除を生業としていた。嫌いだから掃除するのではなく好きだから掃除するのだと幾ら言っても周りの者は理解しなかったが、それでも彼女は自身の愛を表現し続けていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で女の愛情を強奪した。

神が悪魔に変貌した。

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