第191話「信じる者は救われるが」
午前九時の会社。
給料明細を受け取る会社員が現れた。
ブラック企業はホワイト企業(理想的な会社を指す言葉。一昔前は一般的だった)よりもずっと低賃金で人間を働かせ、結果として使い潰していたが、社会がサービスの向上を望む限りブラック企業が台頭するのは自然であり、許容する精神が必要とされていた。ブラック企業に勤める男性は、ふと実家で伝説のように語り継がれているとある女子高生のことを思い出し、この低賃金をなんとかしてくれと願ってみた。
だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってくることはなく、とにかくすごい攻撃が発動することもなかった。
信じる者は救われるが信じない者が救われることはないのだと男性は知ることなく、闇の中で塵と消えた。
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