第167話「阿修羅」

午前十時のどこか。

赤頭巾を被った頭身の低い忍者が現れた。

忍者は火の輪(タイムが少なくなると出現する殺意の具現を指す言葉。大抵の場合逃げ切れない)よりもずっと火の輪を出現させた開発スタッフを憎んでいたが、憎しみを表現する差分が実装されていないためいつも通りのドットでステージの先を見つめるしかできず、悔しい思いをしていた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で虚構と現実の境界を曖昧にした。

天誅が具現した。

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