第163話「なんでも食えば意外となんとかなる」

午後五時の山奥。

何度目かも分からないバーベキュー会を開く男たちが現れた。

男たちは熊(一般人が想定する完全に熊というよりはアルマジロとの融合みたいな外見をしている青い色の生物を指す言葉。ハチミツが好物)よりもずっと牛の肉が好きだったが、突如近所の森に熊が出没してしまったので痺れ罠や落とし穴、閃光弾などを駆使して狩り、素材を剥ぎ取った後に余った大量の獣臭い肉を焼いては食していたのである。臭いがきつい、つらいと文句を垂れながらも消臭玉を試すなど、肉を無駄にしたくない男たちの努力は続く。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で男たちの嗅覚を千分の一にした。

何でも食べられるようになり、文明崩壊後も男たちは生命活動を維持した。

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