第143話「カビには断然」

午前零時の台所。

一晩置いておかれることになった夏野菜カレーが現れた。

カレーは野菜(食用の草本植物を指す言葉。イチゴ、スイカ、メロンあたりは野菜か果物か曖昧なところがある)の素揚げよりもずっと生卵を乗せてほしかったが、夏といえば夏野菜カレーみたいなところがあるのでこの時期は仕方ないと諦めていた。しかしふと年中通して素揚げ野菜を乗せられていることに気付き、叛逆すべく真っ赤なオーラを放ち自らの辛味を通常の三倍まで高めた。

だがいきなり長いレールガンを持った女子高生がやってきて、とにかくすごい攻撃で辛味を低減した。

味は良かったがカビが生えてしまっていたので処分された。

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