俺と彼女は一心同体
山口 直弥
プロローグ
俺は幼稚園ではいつも1人だった。近寄ってくるやつは、殴ってしまう。
本当は嫌なのに、自ら友達を作らないようにしていた。
そんな時、同じ歳の女の子が俺に構ってきた。
「ねぇ、何で皆を殴るの?何か嫌な事をされたの?」
俺はまだ子供で、何故殴ってしまうのか、そんな事はその時の俺には、全く理解出来なかった。
「……知らねぇ」
「じゃあ、私も殴るの?」
今思えば、この時の俺は彼女を殴らなかった。
相手は疑問に思ったので質問をしに来た為か、又はその時の俺は彼女に何かを感じていたのか。今では分からない。
「……………」
「ねぇ、私も殴るの?」
「俺は…好きで、殴ってるわけじゃ無い。」
それから俺は友達を初めて持った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます