第9話 いろいろもらって魔境行きます。
「お主達はステータスの数値を信じすぎておる。ーー」
爺さんによるとステータスはただの数値であり、HPやMPなどは、ある一定の量を1として数値に置き換えただけだから、必ずしもHPが0になってもまだ死なない可能性がある。同様にMPも0になってもまだごく少量だが残っているらしい。しかしMPが完全に無くなるとしばらく寝込んでしまうらしい。
「ーー。ステータスの数値がお主らが弱いのには理由があるんじゃ。超鑑定を持っておるお主なら気付いておるはずじゃが、「ちょっと待ちなさい!そんなスキルがあるなんて言われてなかったじゃ無い!!」ちょっと待っておれ!ーー」
ステータスは常に平等とされているらしい。AランクやSランクの人のステータスが高いのはただ努力してきた結果らしい。強いユニークスキルをもつものにはステータスの数値は低く、ステータスの数値が高いものには、スキルの上達がかなり遅くなると言う。
要するに俺たちは強いスキルを持っていると言うことらしい。
「そんなのなかったわよ!!なかったから飛ばされてきたんじゃない!」
「そう焦ってはいかん!!それを今からわかるようにするんじゃ!わしの加護を舐めるでないぞ!!......ほれ。つけたぞい。ついでにべんりなスキルもつけておいたのじゃ!早くステータスを見てみるのじゃ。」
そう言われた俺たちはステータス画面を開いた。
名前 ツネナリ=オオハシ
レベル 1
年齢 18
種族 人間
職業 剣士(3Rの使い手)
HP 250/250
MP 250/250
物攻 150
物防 100
魔攻 100
魔防 50
筋力 250
スピード 500
運 50(5000)
魔法適正 基本属性全て・特殊属性 光、闇、聖、邪、時空、重力の全て
(究極固有スキル〈《アルティメットユニークスキル》〔3R LV6〕 5up! 〔超鑑定 LV7〕5up!〔叡智〕new!〔アイテムボックス〕new!)
ユニークスキル 〔スキル進化の種〕new!〔神託LV5〕new!
スキル 〔剣術LV8〕5up!〔受け身LV7〕5up!〔誘惑耐性LV6〕5up!
加護 最高神フールの加護
称号 異世界転移者 (3Rを操りし者)
( ※ カッコ内は超鑑定と、最高神の加護をもつもののみ見えています。)
〔叡智〕
ナビゲーターの役割を果たす。
〔アイテムボックス〕
生きているもの以外を収納できる。時間は経過しない。収納量は無限。
〔スキル進化の種〕
スキルレベルが、レベル上限に達したものを一つ一段階上げる。
〔神託〕
加護を与えられている神から神託を受けることができる。
副効果:レベル分他のスキルのレベルが上がる。
最高神フールの加護(強)
ステータス値を全て5倍にする。魔法適正を全てもつ。(※ただし、イメージをして一度使わなければ、魔法スキルは手に入らない。)
「「!?!?!?」」
「ふぉっふぉふぉ。驚いているようじゃの。もうこの空間は簡易に作った神界じゃったから、そろそろ崩壊を始めるから、お互いのステータスは転送先で見てくれのう。あ、そういえば、あの魔法陣はゴミや暗殺されたものが送られる魔法陣だから、魔物が近寄らんほどクッサいかもしれぬがガマンしておくれよ。ではの~。」
「「なんてこと教えてくれてんだ~!!このクソジジイ!!」」
最高神が呟いた最後の言葉は俺たちの運命を変える一言だったことに今は気づいていない。
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