人間から死神へ
紅賀結羽夜
第1話 全ての始まり
この話は一人の少年の話である。そして、この世界は魔法や武器などを使って争う者がいる世界である
「おっきろー!」
大きな声が耳元で響いた
「何だ⁉」
慌てておきて何が起きたのかを把握しようとしていたが起きたばかりということもあってか全然わからなかった
ただ、1つだけわかるのは目の前に1つ妹がいるということだけだった...
「何だよ、紗由理...」
「何だよじゃないよ!もう朝だよ!起きた起きた!」
この朝から騒がしい元気一杯のが妹の米澤紗由理だ。俺はほぼ毎日と言って良いほど紗由理に強制的に起こされている。しっかりした妹だと周りの人は言うが少しの人のみぞ知る妹の変わったところがある
それは...
「早く起きてってば~」
「嫌だよ。まだ4時じゃね~かよ」
「もういいや」
俺はその一言に察して落ち着くように言ったがその声は紗由理に届かず...
「バカ~!」
その一言と同時に手から雷を放った
そう、この妹は短気でちょっとしたことで怒りすぐに魔法を使うというある意味変わった子なのだった...
「ほら、これで目が覚めた⁉もう1度受けたい?」
「大丈夫!もう起きたから!」
そして、朝起きて二人は朝食などを済ませて二人が通っている高校に向かった
そして高校について紗由理と別れて教室に向かった
「あれれ~?米澤 亜綺羅君じゃない?」
「おう...え~っと...」
「佐々城 夏紅彌だよ、まぁ2年生になってから1週間も経ってないからね」
そうこの夏紅彌が変わり者の中でも変わり者であった
「そうだった!佐々城さんよろしくね。それでどうかした?」
「いやー、あまりにもズタボロの状態で来るんだね~、これは面白い人がいるもんだね~」
夏紅彌はそこで笑い続けた
「そんなに笑わないでよ」
亜綺羅は夏紅彌に笑うのをやめるように言っていた
しかし、夏紅彌は笑うのをやめずにいた
「無理、無理、無理!逆にこんなことは笑ってあげないと可愛そうじゃん」
夏紅彌はこのような性格で周りの人たちから悪魔と呼ばれていた、さらに夏紅彌は嘘を付くことに悪意を持たないという人だった
「まぁいいやそろそろ一時間目始まるし席に着こうか」
そして、一時間目の始まりのチャイムが鳴った。何の問題もなく授業は終わったのだが、問題はこれからの授業で一時間目の授業は教科書などといった物を読んで基本的な勉強で二時間目以降の授業はずっとそれぞれの魔法や武器を使って闘ったりする実技の授業だった。
まだ皆はお互いの力を知らない状態での実技は危ないことであった
そのときに実技の先生が授業の内容を話していて最後の一言が皆を黙らせた
「今回の授業は二人一組で闘ってもらう〈血祭り大会〉がある、最後まで残った二人がこの学校のリーダー、またはこの国のリーダーになるかもしれないから、そこら辺のとこ頭にいれとけよ。ちなみに二人組はこっちが決めておいたからな」
その瞬間に亜綺羅は好奇心と同時に不安が出てきた、また凄く笑顔で楽しみにしている夏紅彌の姿もあった。周りからは不安の声だけが出ていた。まあ、無理もないだろう、なぜならこの学校は国の中で最も優秀だと言われている学校でエリートのみがいるからだ。そして、この学校には600人もの生徒がいて、そのトップに立てるのはこの二人一組の闘いで勝って頂点に行った者だけだからだそして、この闘いで勝ったものは学校のトップに立つことが出来て、国のトップにも立つことが出来るかもしれないからだ。国のトップに立つにはそれほどの力を持たなければならない。何よりも問題なのはこの闘いは全学年が参加しており、この闘いによって闘うことが出来なくなり、学校を去るものも過去に何人もいる。次々と二人組が言われているときについに亜綺羅の名前が呼ばれた。そして、亜綺羅と二人組を組む人の名前が呼ばれた。
「次は、米澤亜綺羅と佐々城夏紅彌だ」
亜綺羅は二人組の相手の名前が呼ばれた瞬間にどこかで聞いたことのある名前だと思い誰だったかと考えていたときに誰かが目の前に来た顔を見てみたらそこには二人組の相手の夏紅彌がいた。その瞬間、亜綺羅の頭の中は綺麗に晴れた。
「あっ!夏紅彌さん、よろしくね」
「おっ!僕の名前を覚えてくれてたなんて光栄だな~、じゃあ二人組のペアとしてトップになろうか」
夏紅彌はそう簡単に言ってその場を去った、最後の授業が終わり亜綺羅は帰った
そして、1週間後は全学年の全員が二人一組で闘う〈血祭り大会〉だった、亜綺羅は大会に向けて腕を上げて行くのであった...
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