第3話 屋上

世界を形作るものはすべて、見ている人によって異なる。

だから、私の全てが世界の全て。そう信じている。


私が死ぬまでは、私の知るすべては滅びない。

そう。私の友達がちょっぴりひどい目に遭っているだけ。

死んでしまったなんて、あの子を貶めるための嘘。


でも、どうして。

家のドアを開けるのが怖くて。

今日学校に行ったら、友達が席に座っていない気がして。


教室から逃げた。

行く当てはない。通せんぼするのを弾き飛ばして、

私は飛び降りた。


瞬間、窓が目に入る。

私の席に座る、あなたは一体誰?


彼女は、私を見て微笑んだ。

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