第2話

朝起きる。

滑ってベッドから落ちて後頭部強打→激痛。

朝食をとり、登校までの余った時間を仮眠に費やす。

寝過ごして大慌てで登校開始。

おおよそ3341歩歩いたところで頭上から鳥のフン落下→回避。今日は運がいい日だ。

前言撤回、回避した所で犬のフンを思いっきり踏んで転倒→後頭部強打→超激痛。

なんとかフラつく足取りで学校到着。

HR開始まで残り13分。

下駄箱を開けると、テンプレ的お約束シュチュエーションの大量のゴミ。

払いのけて上履きに履き替えたら教室までストレートダッシュ。

階段は一段飛ばしながら全力で駆け上がる。

そして。

階段の幅と俺の足のリズムがわずかに食い違い、

教室前の階段の、あと3段の所で俺は後方に転倒。

後頭部強打したとこまでは覚えてる。








「あ?起きた?」

そりゃ見りゃわかんだろ、つかアンタも俺が起きたから「起きた?」って聞いたんだろ。たわけ。

あー・・・これまたテンプレートな。

『目覚めたら保健室で、隣に可愛い女の子(仮)がいる』パターンですかね。

横に目をやると、ウチのクラスなら誰もが知る委員長が。

あー。状況は察した。

つか、俺が倒れて気にしてくれるのアンタくらいか。

「・・・悪いな、」

「ん?あぁ、全然いいよ!むしろ授業ちょっとサボれてラッキー・・的な?」

やっぱ委員長でも休みたい時あんだな。

「いいのか?先生に媚び売る時間が減るぞ?」

特に悪意はないけど、とっさに出た嫌味皮肉をたっぷり練りこんだ。

「んー別に媚びとか売ってないよぉ」

あーね。

そのダルアマボイスうぜぇ。

「・・・俺はもう平気だから教室もどっとけ」

ぶっきらぼうに委員長を突っ返すと、あっさり委員長は「ん。了解。またなんかあったら言ってねー!」なんて笑いながら手を振り去って行った。

ま、授業サボるだけにしては、俺と話す代償は大きすぎるだろう。

俺自身なら、普通に授業出て寝る方が幾分かマシだ。

「・・・さてと」

これからどうしたものか。

ま、どうせアイツらなんかの顔なんて見たくないし。

今日一日はここで寝てるかね。

とりま寝ときゃ、不幸なんて起きないし。

もしかしたら、アイツらが不幸になるかもしれないし。








いい加減死ねばいいのにな、俺以外の奴。

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