穴ぐら生活になったわけ
私の母親はホストに貢ぐのが生きがいの最低な女だ。
男で一つで私を育てくれた父さんは元売れっこアイドル、小学校までは普通の公立に通っていたけどいじめがすごくてしびれ切らした父さんが中学からは全寮制の『ドロフィーヌ学園』に入学させた。
負けたくなくて勉強だけはがんばったから試験もパスした。
真也は父さんの後輩でギターを習いにきていたので顔をよく会わせているうちに一番の相談相手になった。
ちなみに昴さんはピアノの生徒だった。
どうしてそうなったかはわからないけど、『ガイア』がいそがしくて星砂家の経営する学園経営ばかりともいかなくなりもう一人、学園長をということで真也が抜擢されたらしい。
私が二年生になった春に横浜校が開校されそれと同時に二人の交代制の学園長がはじまり真也が奥多摩に越してきた。
それからは私も寮じゃなくて穴ぐら、現在の住居で暮らすようになった。
女たらしの父と居るよりここの生活のほうが天国
シンヤもわかっているから一緒に暮らすことを押したのかも知れない。
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