第2話
なにせ映画で見た陰陽師そのままの服装なのだから。
頭にも、清武には正式な名称はわからないが陰陽師が頭に乗せていた物が、しっかり乗っていた。
――なんなんだ、あいつ?
見るからに怪しいが、とにかく人がいたのだ。
今は選り好みをしている場合ではない。
清武は声をかけようとした。その時である。
――ええっ?
目の前の陰陽師みたいな奴が、かき消すように消えたのだ。
――なっ、なんだあ?
次の瞬間、清武はその意識を失った。
目が覚めると、清武はちょっとした広場に倒れていることに気づいた。
さして広くはないが、ここだけ木が生えていない。
――ここはどこだ?
どうやら気を失っている間に誰かに運ばれたようだ。
清武はそう考えた。
そうなると、あの陰陽師みたいな奴しか思い浮かばないが。
――あいつはどこへ行ったんだ?
清武はあたりを見回した。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます