第2話 エルフじゃないけど、エルフの街へようこそ!
それから少ししてでかい外壁の前に辿りついた
聖樹が見えていたから2、3kmかな?
とか舐めていたが、走っても走っても辿りつかず、途中からは、飛んだ
悪魔族だから、羽を生やして風魔法と身体強化の並列使用で戦闘機並みの速度で飛行した
何度かバチィ!とした…結界?にあたったがステータスのおかげで通ることができた…たぶん
エルフだと結界でバチィ!とかなんないんだろうなぁ…
それで、
おそらくだか、スタート地点からこの聖樹まで80kmはあったと思う
80km先の木が見えるとかマジ、ファンタジー補正様々だな
まぁ、そんな感じで外壁の前まで到達した俺は羽をしまい、門まで歩いて行った
「おい!止まれっ!貴様!何も…………なんだエルフか」
「そうですよ、エルフですよー」
悪魔だけどなにか?
「通行料とかいるのか?」
「エルフの街に入るのにエルフから取るわけにもいかんからな…なしだ」
やさしい門番さんのお陰で街に入れた俺は、木に向かって歩いていた
「うん、やっぱり見たことある気が……どこの街だったかな」
やっぱり、AHOの世界なのか?
見たことあるんだよなー
ノギア……違うな、ギランも違うしなぁ
エ、エルグランだったか?も違うしな
始まりの街……?
ってことは、あの恐ろしくでかい木が集いの木かぁ!?
確か始まりの街にある集いの木は毎日少しずつ大きくなってるとストーリーにもあったしな
「どんだけ時間がだったというのだ……」
雲を突き抜け上はほとんど見えないほどの高さ…
東京ドームと同じくらいの太さの幹…
やっぱりファンタジーだな
「おや?集いの木の事を知ってるようだね?」
声漏れていたのか?!
「おやおや、そんなに警戒しないでも良いからな」
変な話し方の爺さんきたー
「爺さんいうな!まだおっさんだわい!」
「心の声を読むだと?!」
「いや、普通に漏れてたから……」
あ、さいですか……
「儂は、ハイエルフのハーグだ。家名まで入れると長くて覚えられんから名前だけ言ったのだ」
「そのですか…ハイエルフか。あ、そうそう!俺はエルフのシダンです。家名はありません」
すいません嘘です
悪魔です…
「それでハーグさん、集いの木についてなんか知ってるみたいなんで、教えて下さい」
「よいぞ!
これは一族に伝わる話なんだがのう…
”昔々、それは昔……エルフがこの地に降り立つ前、この世界は人族のみが存在していた
人族のみが存在する世界は、文明が発展せず魔物に侵されそれはそれは地獄のようだったそうじゃ…
そこに新たなる《神》が降り立ち、土人族、龍人族、有翼族、不死族、魔人族、魔族がこの地に降り立った…
しかし、
何故か森人族(エルフ)のみが創造されんかった
新たなる神による世界の統治が始まってから文明は一気に発展し、栄光を極めた
この間の出来事は記されておらんが、新たなる神とは別の存在が今から000年前…エルフを創造し、この地を守らせた”
とされておる」
へぇ、最初の方は謎だか、新たなる神=運営だな
「魔人族とは、なんだ?」
「知らんのか!……コレは驚いた
魔人族というのは、スライムや、ゴブリンと言った魔物から知性を持った人型の生物に進化したもの達じゃよ」
なるほどね…
「もう一つ聞いておきたいことがあったんだがよいか?」
「幾つでも」
「そうか、”悪魔”について何か知っているか?」
そう、コレは聞いておかないと
悪魔が普通の種族ならば隠さなくてもいいが、討伐対象ならばいい隠さないといけないからな
「アクマ?なんだそれは。聞いたことがないのう?何処かの地名か?」
「知らないならいい」
「気になる言い方だのう…」
「まだ質問よいか?ハーグ爺よ」
「爺じゃないわい!まぁよいが……」
_______________________
纏めるとこんな感じだ
①
Q.金を稼ぐ組織はあるか?
A.誰でも入れる組織は、冒険者ギルド、商業ギルド、生産ギルドの三つ
②
Q.今の金の単位は?
A.ジル《Gr》
銅貨10枚=銀貨1枚、銀貨100枚=金貨1枚
金貨1000枚=白金貨1枚、
白金貨10枚=聖銀貨1枚
銅貨1枚=10 Grで、串焼き肉一本130Gr
(日本の円と同じくらいの相場)
③
Q.人類の敵みたいのはいるか
A.ほとんどの種族の共通の敵は魔物と機甲種
機甲種とは、1500年ほど前、その頃の人族の敵であった魔族を滅ぼす為に異世界から召喚された《勇者》という存在が異世界の技術を用いて作り出した擬似生物である
金属の体に、大気中の魔素を吸収して無限に動き回る破壊兵器
《勇者》が死んだあと、異世界(日本)から迷いこんだものや、勇者の子孫が世界を征服する為に各地に送りこんでいる
(魔力で動く機械ってこと、戦車や戦闘機もあるらしい)
④
A.かわいい子いたら紹介してくれんかのう?儂は彼女募集中だわい…
A.聞いてねぇよ!
それで、
爺は、聞くたびに、『そんなことも知らんのか?』『お前さんの頭は空っぽか?』『アホな子なようだのう』と言ってきた…
誰がアホな子だ!
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