オー・エス

 OS とは、綱引きの掛け声――ではなくオペレーティングシステムの事ですね。


 大昔、OS の歴史のような話になった時に、


 Windows の事を聞かれた事があったのですね。


 Windows2000 くらいの頃の話です。


 それぞれどう違うのか? みたいな話になり、初期の windowsである windows3.1 が話題に上ったので、


 windows3.1 は OS じゃないですよ。と補足した所。


「うわ、ひど」


 と言われた。


 一瞬意味が分からなかったのだが、


 どうやらその人は「windows3.1 は性能が低すぎて OS に値しないと評した」と思ったようだ。


 OS というのは一般的にはマシンに最初にインストールする基本プログラム。


 windows95 も windows10 も初めにインストールされていますね。


 壊れたりすると windows を再インストールします。


 しかし windows3.1 の頃はそうでなくて、まず MS-DOS をインストールします。


 その後 windows3.1 をインストールして、MS-DOS 起動後に、win.exe を実行して切り替えていたのですね。


 つまり windows3.1 の OS は MS-DOS であって、windows3.1 は MS-DOS 上で動作するアプリケーションに過ぎないのです。



 もちろんオペレーティングするシステムなのだから OS と呼ぶ事に用語的間違いはありませんが、OS をそういう用語として使っている所はありません。



 実際開発にとってもこの二つ、正確には windows3.1 とそれ以降では勝手が全く違っていて、


 windowsアプリケーション、として発売する為にはまだまだ「windows3.1 にも対応していなくてはならない」というのが普通だった時代があるのですね。


 しかし全く別のものです。スペックが違いすぎる。


 特にスクリーンセーバーなど、『windowsの画面を残しつつ、それに対して何かをするアプリケーション』などはその影響をモロに受ける。


 単純にコストが二倍かかる。


 早いとこ消えてくれ、と切実に願ったものでした。



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