自分の仕事(ゲームのお仕事より転載)
ゲーム会社に入ったばかりの頃。
一番最初に発売する事になるタイトルで、アイコンなんかのデザインを募集していた。
当時まだ新人だったので、色々経験するとよい、といくつか作るように言われる。
何点か作成し、いくつかは採用されるのですが、そのうちの一番の自信作が使われている所を見ると、文字の一部を修正して別用途で使われていたんですね。
それを見て、
「直したんすね~」
と何でもない素振りをするも、やはり勝手に手を入れられた事はとても寂しかった。
こんなちっぽけなアイコンに著作権なんてものはないのだけれど、言ってくれれば自分で直した。
最初の仕事であり、一番最初に表に出る物。
「うん。これは自分が作ったんだ」
と言える物ではなくなってしまった。修正したのは極一部で、微々たるものなのだけど、完全に自分が作った物とそうでない物は、
日本刀で言うなら、真打ちと数打ちくらいの違いに感じてしまう。
そういう経験があったので、
僕は出してもらったアイデアを改変する必要がある時、それが部下だろうが新人だろうが、必ず話を通すようにしています。
なぜ、変える必要があるのか。変える事によって何を期待しているのか。
というのをきちんと説明する。
中には、
「分かってるんで、好きに変えてくれていいですよ」
と言ってくれる人もいるのだけれど、分け隔てなく話をするようしています。
そうする事で、次回も快くアイデアを出してくれると思うわけですね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます