やり直し自動販売機。

作者 はなちょこ

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★★★ Excellent!!!

主人公が昔の後悔を掻き消すために、不思議な自動販売機の飲み物を飲んで過去に行く……というタイムリープ作品。

ぜひ本編を読んで頂きたいのですが、主人公のやり直しの行動が「マイナスをプラスにする」ではなく「マイナスをゼロにする」というのがとてもリアリティーがあります。人間、そんなに簡単に勇気なんて出ませんものね。。。

ほっこり幸せになるラストと、心地良い読後感。短い中にきっちりと起承転結があって、とても楽しく読めました!

★★★ Excellent!!!

「あなたの後悔を飲み干すお手伝いをします」という謳い文句がとてもいいです。やり直す、というよりは、飲み干すなんですね。
苦い思い出をやりなおして、これからにつなげていく。きっと過去そのものは変わっていなくても、ふたりのこれからを楽しく想像できます。「そういうことか!」という軽やかな伏線回収も気持ちの良い物語でした。

★★★ Excellent!!!

タイトル通り、自販機の力を借りて過去に戻るお話。
その中に散りばめられたアイテムが惜しげも無く繋がり、とても心地よいラストとなります。
やり直しをしたことで、主人公の周辺、何かがかわるわけではありません。
一番変わったのは心持ち。彼がこの先春川さんとどうなるのか、密かに空想したいと思います。

★★★ Excellent!!!

もっとも過去に戻るという点はありきたりなものだし、それに自動販売機を用いるという点もさほど画期的ではないと思う。けれどぼくが感激したのは主人公の『後悔』にある。詳しくは読んでいただけたらわかることだが、彼の後悔は好きな女の子と自分との関係に、大きな影響をもたらさない。いや、そういうと語弊があるが、告白しなかった、ではなく、ただ、逃げた、酷い言葉を言ってしまったという点に、集約されている。すなわちこのタイムスリップは、彼がただ真実を知るという図式にある。そして現在に戻ってきた彼の目の前に現れた彼女、そこで過去に知った真実が現実として影響を及ぼしたのか、それとももともと彼の勘違いだったのか、その点は不明であるが、あそこで彼が話しかけられたのは、過去の真実を知ったからだろう。