主人公が昔の後悔を掻き消すために、不思議な自動販売機の飲み物を飲んで過去に行く……というタイムリープ作品。ぜひ本編を読んで頂きたいのですが、主人公のやり直しの行動が「マイナスをプラスにする」ではなく「マイナスをゼロにする」というのがとてもリアリティーがあります。人間、そんなに簡単に勇気なんて出ませんものね。。。ほっこり幸せになるラストと、心地良い読後感。短い中にきっちりと起承転結があって、とても楽しく読めました!
もし、あの日のことを後悔している方はぜひ読んでみてください!とても読後感がよい作品です!
「あなたの後悔を飲み干すお手伝いをします」という謳い文句がとてもいいです。やり直す、というよりは、飲み干すなんですね。苦い思い出をやりなおして、これからにつなげていく。きっと過去そのものは変わっていなくても、ふたりのこれからを楽しく想像できます。「そういうことか!」という軽やかな伏線回収も気持ちの良い物語でした。
タイトル通り、自販機の力を借りて過去に戻るお話。その中に散りばめられたアイテムが惜しげも無く繋がり、とても心地よいラストとなります。やり直しをしたことで、主人公の周辺、何かがかわるわけではありません。一番変わったのは心持ち。彼がこの先春川さんとどうなるのか、密かに空想したいと思います。
心がホッと温かくなるようなお話でした。ありふれた自販機にそんな驚きの機能があったら最高ですね。
やり直し自動販売機という設定がすごくいい。星新一のショートショートを読んだような満足感がある。 個人的には、もうちょい長い短編として読んでみたいと思う。