第一章 きえたお兄さん

 二十七世紀もそろそろ終わりにさしかかるころ。

 地球から遠く離れたとある惑星。二連の衛星と、その惑星との重力安定点ラグランジユポイントに大小百を超える宇宙船が停泊していました。

 はるばる星の海を超え、地球からたどり着いた艦船群。国際I.深宇宙D.探査E.機構A.第三探査船団3rd D.E.F.

 その中でも、ひときわ大きな威容を誇るのが旗艦ゆりかごです。

 スペースコロニーと同等規模の円筒型の疑似重力住居環境を持つ、大規模恒星間航宙艦。

 その疑似重力ブロックの最も内側、表層部にこはなの住むマンションはあります。


「んあ……」


 けたたましく鳴り響く携帯通信機ブライトワンドのアラームを停め、こはなは自分のお布団からむっくりと起き上がります。ホーム画面のデジタル時計は、艦内時間である協定世界時UTC準拠で午前四時ちょうど。

 外――つまり居住ブロック内の照明系はまだ日の出前の薄明かり。空調系は春の早朝を再現してやや肌寒い摂氏十一度で循環しています。


「ふわぁああああ……」


 大きなあくびをしながら、それでも今日もちゃんと起きられた自分にちょっとだけガッツポーズをしてから、こはなは自分の部屋を出ました。


    *



「まま、おはよ……」


「こはな、今日も早起きね。おはよう」


 リビングまで寝ぼけながら歩いていけば、こはなのママはもうよそ行きの服に着替えて朝ごはんを食べていました。


「ん、ままとごはんたべるの……」


「もう、しょうがない子。ママもうすぐお仕事だから、早くお顔洗ってきて」


「んー」


 こはなは生返事をしながら、ふらふらと洗面台に向かいます。

 洗面台のホース型の蛇口は水の無駄遣いを制限するよう、ひねった間しか出ないので不器用なこはなはいつも苦戦します。

 んーむー言いながら顔を濡らすと、タオルでごしごしと顔をこすり、ようやく目が覚めてきた足取りでリビングへ向かいます。

 よいしょ、とイスに座ると、机の上にはもうママが朝ごはんを並べてくれていました。

 バターをぬったパンの上にはベーコンと目玉焼き。本物そっくりの合成食ですが、味もさして遜色はありません。こはなも大好きな朝ごはんです。

 問題は、


「む……」


 その横に添えられたプラスティックボトル。ポップなイラストを添えたラベルに『まるごと補充くん』とあります。

 容器をモデルにしたファンキーなキャラクター『補充ボーイ』。妙にアメリカンなドヤ顔で親指を立てるイラストが一部の幼児・児童から熱狂的な支持を得ていたり、はたまた強烈な憎悪の的になっていたり。

 ちなみにこはなは後者です。理由は簡単。中身がめちゃくちゃ不味いから。


「いただきます……」


 地球時代からの伝統にのっとり、こはなは両手を合わせて心を落ち着け、

 ……いざ!


「んむ……!」


 こはなは思い切ってまず『まるごと補充くん』のボトルに口をつけました。

 直後に、薬品じみた嘘くさい甘さと吐き気すら催す濃厚なミルク味が口の中に広がります。

 いくら完全栄養食とはいえこれはないだろう。そう考えた先人が百年をかけて改良してきた結果が今時点でこれなので、人類の進歩に終わりはないのでしょう。


「えぷ……」


 こはなは涙を浮かべながらどうにか飲みきり、後味を消すようにお茶をぐいっと飲み干します。

 喉にこびり付くような呪わしい後味をお茶で流しきると、目玉焼きとベーコンをのせたパンにかぶりつきます。このギャップと言ったら、たまりません。


「おいひい……」


 ただのパンが、たまごが、まるで救いの神様のような――そんな味に感じられます。


「もう。卵も食パンも合成なのに、補充食だけ苦手なままなのね」


「おいひいものはおいひいの。おいひくないのはおいひくない」


 こはなはママに胸を張って言います。おいしいものはすばらしいと。大人になったらおいしいものをこの〝お船〟にふやせるようなお仕事をしたいんだ、と。


「こはなはいつも面白いわね。……っと、もうすぐ時間だわ。こはな、自分で学校、行けるわよね?」


「もう、四年生だよ!」


「はいはい。えらいえらい。お姉さんになったものね」


 こはなが食べ終わるよりもちょっとだけ早く、こはなのママはお仕事に行ってしまいます。

 ゆりかご主発電炉メインジェネレーター制御担当官オペレーターであるこはなのママは、二十四時間交代勤務なので出る時間が早かったり遅かったり。今日は早い日なのです。

 だからこそ、こはなはママとご飯を食べるために頑張って早起きしたのでした。


「じゃあママ行ってくるわ。また晩御飯には戻るからね」


「はーい。いってらっしゃい!」


 玄関までママを見送ると、こはなは食べかけの朝ごはんの続きへと戻りました。


    *


 ママがお仕事に行ってから、こはなは自分のことは一人で頑張ります。

 一人で歯みがきをして、制服に着替えて、同じく発電炉関係のお仕事明けでお休みのパパを起こさないように出かけます。

 マンションの四階から玄関に降りて外に出ると、こはなは一番に〝空〟を見上げます。

 視界を横切るように〝空〟を横断する巨大な柱を挟んで、こはなの足元からぐるりとつながった地面が遠くで逆さまになっているのが見えました。

 ここは円筒型の疑似重力ブロックの最表層。

 遠心力と重力制御システムによる一G環境と、絶えず再生産され循環する大気、規則正しい光の明暗と適切な温度に守られた、艦内で最も贅沢な空間です。

 空を見上げたこはなの視線の先には巨大な柱――〝太陽さん〟の姿がありました。

 回転する円筒の軸として〝空〟の中央に走る、長く大きな柱。超大出力熱照明システム。いわゆる人工太陽です。


「太陽さん、おきた……!」


 朝明けを模した薄紫の発光が、徐々に白色に変わっていくのを見て、こはなはつぶやきます。

 ママと一緒に早起きする日だけに見られる、特別な光景。

 パパとママの作った電気が、暖かい光となって皆を照らす瞬間。これは早起きを頑張ったこはなの、小さな楽しみの一つなのです。

 太陽さんを見上げながら、少しだけ上機嫌で早すぎる登校を始めたこはな。

 今日はどんな寄り道をして行こうか悩みながら、こはなは鼻歌を歌いながら学校へと歩きだしました。


    *


 朝のお散歩をたっぷり楽しんだこはなは、それでも教室に一番乗り。

 せっかくなのでと、いつものようにカーテンにくるまって遊んでいたら、間もなく登校してきた友達、きりねに引っぺがされてしまいました。

 きりねはちょっと泣きそうに「アンタはどうしてそういっつもアホなの!?」と叫びます。


「どうしてなのかな……?」


 こはなは一生懸命に考えてみましたが、答えを思いつく前に「そんなことより!」と慌てたきりねに両肩を掴まれました。

 そしてきりねはこう言ったのです。


「ナツお兄さんがひっこしちゃったみたいなの!」――と。


「……ナツお兄さんって、だれだっけ?」


「ナツお兄さんはナツお兄さんよ! 前に話したでしょ、キリの……だから、その、キリの…………おとなりに住んでるお兄さん!」


「ひっこしちゃったら、もうおとなりじゃないんじゃ?」


「だー! ハナはどうしてそうよけーなとこばっかり気づくのこのバカー!」


「あぶぶぶぶ……だって……わかるようにはなし……ぅあぶあぶあぶぶあぶ」


 肩を掴んだままがっくんがっくん揺すられてこはなの視界がチカチカし始めます。

 ……こはななんかヘンなこと言ったっけ……?


    *


「つまり、きりねのかたおもいのお兄さんだったんじゃないの?」


 こはながすっかり頭の中をミックスジュースにされて、何の話だったか思い出せなくなっていたころ。

 後から登校してきて、きりねの話を聞いて要約したのは『みさき』。

 こはなときりねの友達で、仲良し四人組の一人。クラス委員長もやっているしっかりものです。


「そんなはっきりゆわなくても……」


 そのものズバリを突かれたきりねは顔を両手に当ててうずくまってしまいました。耳まで真っ赤です。

 しかしこはなはまだなんとも納得いかない顔で、


「かたおもい、って、なに? 重たいリュックしょってる人?」


 理解はてんでピント外れの方向へ飛びました。


「こはな、それじゃあ肩が重い人……。きりねが好きな人、ってこと。でしょ?」


 こはなの質問に、みさきはちょっと呆れ顔で訂正します。

 そこでようやくこはなも何かをわかった顔で、


「すき……すきだったら、たいへんだね! すきな人が――ふにぁぇ!?」


「すきとか大声でいうなバカー!?」


 おそらく『仲のいいお友だち』レベルの認識に至ったのでしょう。

 叫んだこはなに、きりねは顔を真っ赤にしながら思いきりほっぺたを引っ張りました。

 空回るきりねを、みさきが「まあまあ」となだめなんとか二人を引き離しました。

 こはなは離してもらったほっぺたをさすりながらきりねに言います。


「でも、たいへんだよ! きりちゃん、どうしたらいいかな?」


 けれど、当のきりねは当惑の表情で、


「どうしたら……って、それが、キリ、わかんなくて……」


 目を伏せるきりねの様子に、こはなもいよいよこれは重大事だと飲み込めてきました。

 なんとかしなくては。けれども、どうしたら?

 こはなは懸命に考え――考えた結果、途中で頭が固まったようで、


「じゃあわたし、さがしてくる――ぐぇ」


 全くのノープランで駆け出そうとしたこはなの制服の襟首を、みさきが素早くつかんで止めました。


「授業はサボらない。ね、こはな?」


 こはなが突飛な行動に走るのは慣れっこと言わんばかりにみさきは冷静に言い含めます。


「さきちゃん、きびし……」


「なんたっていいんちょうですから」


 でもね、とみさきは左目をつむっていいます。


「きりねが大変なのも、大事だと思う。だから、みんなでちゃんと考えてから、なんとかしよ?」


 たぶんそろそろ、とみさきが言えば、またひとり、こはなたちの親友が姿を見せました。


「や。おはよ、ゆずほ」


 みさきが声をかけたのは眠そうな目の女の子。

 四人の中で一番背丈の小さい、『ゆずほ』と呼ばれた彼女は三人の所まで歩いてくると、


「おはようございます。……どうしたですかこはなさん。また脱走ですか」


 襟首を掴まれたまま微妙な態勢で固まっているこはなに半目を向けました。


「ゆずちゃんおはよー! 二秒ぐらいでつかまった!」


「そうですか。あいかわらずネジの二、三本足りてなさそうな笑顔をありがとうございますです」


「いやー、それほどでも」


「ねえ、こはな? いまのゆずほあんまりほめてないかんね……?」


「ええー?」


 それから、合流したゆずほにもみさきが事情を説明します。

 ゆずほはすんなりときりねのピンチを理解したらしくふんふんとうなずきました。


「それは一大事ですね。ひとの恋路をじゃまするものは馬にけられて死んでしまえといいますし」


「お馬さんがけるの? だれを?」


「…………」


 こはなのあいかわらずのとんちんかんな疑問と同時に、予鈴のチャイムが響きました。

 ちょっと相談には、まだまだ時間が足りないようです。



    *


 お昼休み。

 給食を食べた後、中庭に集まったこはなたち四人は作戦会議を始めました。


「というわけで。『がんばれきりちゃん! かたおもいのお兄さんを取りもどせだいさくせん』のかいぎをはじめたいと思います」


「わー」「おおー」「なにその名前!?」


 こはながぶち上げた作戦名は賛成三、反対一の多数決で可決しました。そして、


「さきちゃん委員長。まずはどうしたらいいですか?」


 言いだしっぺのこはな議長は即座に議事進行を放棄しました。


「えっ、投げるの早くない?」


 と言いながらも、よくあることなのでみさきは頭をかきながら進行を引き継ぎます。


「あー、っと。あたしもよくわかってないんだけど。ね、きりね。そもそもお兄さんはどこに行ったん?」


 とりあえずみさきがきりねに聞き取りをしてみます。

 何か手がかりでも得られれば、というところでしたが、


「えっと……ナツお兄さん、ロボットのパイロットさんなんだけどね……」


「ふむふむ」


「『〝てんきん〟になったから、ちょっと遠くにひっこすね』って……」


「ちょっと遠くって、どこに?」


「……わかんない」


PNCプラベとか、PONポンのアカウントは?」


「…………わかんない」


「VRNのアカウントも?」


「………………わかんない」


「「「「………………」」」


 住んでいる場所。

 匿名ネットワークサービス『プライベートPネットワークNコネクションC』用アカウント。

 業務・学生用の船団公営通信連絡システム。『ポストオフィスネットPON』のアカウント。

 そして、フルダイブ仮想現実VRネットワークサービス用アカウント。

 みさきが聞いた全部とも、きりねはわからないということでした。

 こはなが思いつくのも大体そのへんです。それを全部聞いちゃった感じなので、


「……さくせんかいぎ、おわり?」


 打つ手なしです。〝せけんのかぜ〟は宇宙空間より冷たいのです。


「おわっちゃだめでしょ!」


 みさきがキレました。


「手がかりは! もっと手がかりはないの!?」


「ごめんなさい! ごめんなさい! お兄さんとはときどきお話しするだけで、パイロットさんってことしかわからなくて、たまに食べる牛肉さんがすきで、あまいものもすきでときどきおかし買ってくれていっしょに食べるのが楽しくてそれからそれから……」


 みさきの尋問によってそれからしばらく、きりねのいろんな思い出がダダ漏れになりましたが、やはり手がかりは出てきません。


「ゆずちゃん。ゆずちゃんは、なにかわかった?」


 みさきがきりねにかかりきりになっているので、こはなはゆずほにちょっと聞いてみることにしました。

 ゆずほはというと、自分の携帯通信端末ブライトワンドを黙々と操作していました。

 ブライトワンドとは、船団内でごく一般的に使われている網膜投影型のディスプレイを持つAR携帯デバイスの総称です。

 単にワンドと呼ばれることが多く、携帯電話の系譜を継ぐ総合通信デバイスで、音声通話から、SNS、ネットサーフィン、電子マネー、身分証明と幅広い用途をもち、こはなたちも学校から配布された子供用の機能限定版を持っています。

 こうしてゆずほが本気で調べものをしている時は、いつも何かを解決してくれるとき。そんなジンクスを思いながら、こはなは聞いてみたのですが、


「わかる、かどうか……きりねさん、しつもんいいですか」


「ふぇ? な、なに?」


「お兄さんの軍服はむらさきでしたか?」


「え、あ……むらさき! むらさきだった!」


 では、とゆずほの目はまたワンドの中に戻って泳ぎます。

 左手の指でカチカチとワンドの指圧感知スイッチを操作しつつ、ARウィンドウの操作のため、ときどきなにもない場所で右手をふわふわと左右に動かします。

 それから、ゆずほは影になった校舎のカベに自分のワンドの映像を直に投影しました。


「これって……軍隊の、バッジ?」


 そこに現れたのは、たくさんのバッジの写真が掲載されたサイトでした。

 こはなが首を傾げるのを、ゆずほはさらっと無視して、きりねに問います。


「これのどれかは、服についていましたか?」


 きりねは「えっ、えっとね……」と一生懸命探しはじめました。

 けれど、それを見つけるまではそれほど時間は要しませんでした。


「――あ、これ! 上から二つ目のやつ!」


「このバッジ……は、えっと……アストロ――」


 ゆずほも、あらためてその記述に目を通します。

 みさきの方が読むのは早かったようで、


「アストロアームズマーク……で、かくちょうひとがた……っていうと人型ロボかな。大きいデブリどけたりしてるやつ」


「そ、そう! キリも聞いた! デブリどけるお仕事もするって!」


「オッケー、だとすると……お仕事は〝港〟でしてる、のかな?」


 みさきの推理に、こはなも手を打ちます。


「あ、そっか。〝港〟に行かないと、宇宙には出られないもんね?」


 こはなたちの住んでいる『ゆりかご』は、巨大でありますが、あくまで宇宙船です。推進器を後方におき、その推力を効率よく得られるよう前後に長い構造をしています。

 宇宙港は前方の主港と、推進器付近の副港に分かれています。

 前方の主港は民間船の出入りも多い大規模な港。

 後方の副港はゆりかごの推進器や外装の修復などの艦外作業を担当する第一補給隊や、大型デブリの除去を主任務とする第二掃宙隊などが母港とする、いわゆる軍港。

 そして、今回の場合、


「きりねさん……というか、私たちこの学校のみなさんはゆりかごの前の方に住んでいますから、そこからひっこすなら――」


「「「後ろ!」」」


 こはなときりね、みさきの声が重なりました。

 簡単な消去法でしたが、確率は高そうです。


「司令部とか、そんなところに行ったかもしれないですが」


「んー、でもあたしはまず後ろの港の方にさがしに行くのがいいと思うな。きりねは、どうしたい?」


「キリは……」


 みさきの質問に、きりねは少し迷って、でもすぐに顔を上げて答えます。


「キリは、ナツお兄さんを、さがしに行きたい……!」


 きりねのお願いを聞いて、こはなたち三人はお互いに顔を見ます。

 みさきと、ゆずほは笑顔。こはなも笑っています。

 だからこはなたち三人は目を合わせて一緒にうなずきました、


「じゃあ、決まり!! みんなで後ろの港まで、お兄さんを探しに行こう!」


 こはなが宣言すれば、


「向こうの方だと、お休みの日に出かけた方がいいですね」


 ゆずほが答え、


「みんなでピクニック気分でいけたらいいな」


 とみさきも言います。


「あっちのほう、いったことない……」


「大丈夫よきりね。あたしたちがついてるから」


 きりねは少し不安そうでしたが、みさきが手を握ってあげたら少しだけ落ち着いたようで、


「……うん」


 きりねのうなずきを見て、改めてみさきが宣言します。


「ということで、これから『がんばれきりね! かたおもいのお兄さんを取りもどせさくせん』の具体的な計画を立てたいと思います!」


「サキもその名前ひっぱるの!?」


 そして、午後の授業をはさんで、放課後もいっぱいまで使って、みんなで計画を立てました。

 きりねとお兄さんを、もう一度会わせてあげられるように。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る