異世界勇者の剣物語(ソードストーリア)

霧島凪

第1話 ロリ女神との出会い



「うわぁ…どこだここ」


 気がつくと俺、古河一颯こがいぶきはものすごく広い神殿のような場所にいた。ここはどこだろう?そう考えながら、前へと歩いていく。

 すると目の前にはどこかの王様が座っていそうな、いかにも豪華な椅子がぽつんと1つ置いてあった。そしてそこには…


「なぜ幼女が座っている?」


「幼女とはなによ!幼女とは!初対面の相手に失礼だとは思わないの!こう見えても、あんたなんかよりなんかはずっと年上よ!!」


 そう、そこにはどこからどう見ても小学1年生くらいにしか見えない女の子がかわいく座っていたのだ。しかしどうしたものか、頬をふくらませている仕草からしてすごく怒らしてしまったみたいだ。

 確かに初めてあった人に幼女は失礼すぎただろう。でも仕方ないじゃん、だって幼女にしか見えないんだもん…。


「あのさぁ、ちょっと聞いてもいいかな?」


「歳は教えないわよ…。」


 いやいや、俺が聞きたいことはそんなことじゃないんだけど。まあいいか、気になってないといったら嘘になるし…。それよりもここのことを聞かないと。


「えっと、ここがどこかを教えてくれないかな?」


「なんだ、そっちね。そっちなら教えてあげてもいいわよ。」


 何だろう、可愛いんだけどなんか偉そうだな。


「ここはね、原初の神カオスが造ったとされている神殿よ。そして私は女神シエラ‥‥この神殿を管理しているわ。」


 今、神とか言わなかったか?何を言っているんだろう?


「その様子だと何にも分かっていないようね。」


 こいつ俺のこと少しバカにしてるな。当たり前だろ、急に神だとか言われても理解できる訳がない。


「仮にも本当にここが、なんとかっていう神様が造ったところだとしてどうして俺がここにいるんだ?」


 俺がそう言うと、彼女シエラは不適な笑みをうかべて口を開いた…。


「それはね古河一颯こがいぶき、あなたが死んだからよ。」




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