第17話 時がまた流れ出した
ペルンは、空中で座禅を組みながら、目をつぶって考え始めた。
「やっぱり私、退屈だわー
早く時間、立ってくれないかしら?」
とロゼが独り言をつぶやきながら、ペルンの方向を見るが、ペルンはもう自分の世界に入ってしまって、ピクリとも動かない。
そして、沈黙が少し続き、ロゼが「ふー」っと、全身の力を抜き、空中で寝ころんだ。
するとロゼは、だんだん目が垂れ下がっていき、視界が真っ暗になった。
ロゼは、完全に寝てしまった。
すると、ロゼは、寝言を言い出した。
「あー、そこはダメよ。
おいしー?そう、ならよかったわ。
あなたの大きいわね、すこし味見させてもらうわ。
おいしー、なんであなたのは、こんなにおいしーの?
舌触りと言い、この食感たまらないわー」
ぶつぶつと、いつもしゃべってる声よりも10倍くらい、セクシーな声で、寝言を言っていた。
ずっとどうするか、ペルンの中で整理するが、ロゼの寝言でどんどん気が散っていく、そしてペルンは、我慢できずに、目を開けて寝てるロゼの方向を向き怒鳴った。
「もー、うるさいじぇえええええええええええ
気が散って仕方ないじぇええええええええ」
するとロゼの声が、ピタリと止まったが、ロゼはまた寝たままだ。
「もう、寝るなら静かに寝てほしいジェー」
と言い、また座禅を組みなおし、頭の整理をし始めた。
するとまたロゼが、寝言を言い出した。
「あー、たまらないわー
そこそこ、あーきもちー
もっと激しくして~
あーそこそこそこそこそこ
すごい、上手なのね~」
そして次は、さっきよりもセクシーな声で、寝言を言い出した。
そして、またペルンの気が散ってくる。
そしてまた、ペルンは座禅をやめ
「もう我慢、できなジェー
気が散って、しょうがないジェー
一体どんな夢見てるジェー」
といいペルンは、トライアングルを壊さないよう、ロゼに近づいていき、ロゼの体をさすりながら
「ロゼうるさいジェー
うるさくするなら、起きるジェー」
と起こそうとするが、ロゼは起きない。
「もう次、うるさくしたら叩き起こすジェー」
と寝てるロゼに、言うが聞いていない。
飽きれたペルンは、また元の位置に戻り座禅を組みなおし、またどうするか考えだした。
その頃ロゼは、どんな夢を見ていたかと言うと、マッスルボディーの超絶イケメンに囲まれバカンスを楽しみながら、男たちにマッサージをしてもらい満喫しまくってる楽しい夢を見ていた。
ロゼは、よだれをたらしながら「サイコー」とぼそっと寝言を言っていた。
だがロゼは、これ以上寝言は言わず、静かに寝ていた。
そして早くも1日が立った瞬間、時間は動き出した。
それと同時にペルンの座禅が、終わり静かに目を開けた。
それと同時に、少年の体も動き出した。
けれど、ロゼはまだ寝たままだ。
それを見たペルンは、呆れた顔でぼそっと呟くように言った。
「この人は、どれだけ寝たら気が済むジェー
しかも、どうやったらそんな格好で、寝ることができるジェー」
ロゼは、空中に浮きながら、大の字に寝ていた。
そして、寝てる間にロゼは、着ていたはずの服を、ほぼ脱ぎ捨てて、地面に落ちていた。
ロゼはパンツ一丁、シャツ1枚だけになっていた。
つづくー
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