第4話 新しい物語が始まる
僕は、そっと目を覚ました。
水が目から流れ落ちた、僕は泣いていたのだ、けれどなぜ泣いていたのかは、わからない。
何か、変な違和感がする、やけに体が軽いような気がした。
けれど、なぜそんな違和感がしたのかは、わからなかった。
「あれ、目に水滴?僕は泣いていたのか??でも、なぜ?
いくら考えても、わからない
そして、周りを見渡すとそこには、お花が一面に咲き誇っていた。
「うわー、お花だー、きれい」
そしてお花に鼻を近づけてみた。
「なんだろ?、この香り」
僕はそっと、お花を手に取り舌で軽く、舐めてみた。
「甘い、でも懐かしいような味そっか、これは飴だー、でもなんでお花が飴になってるんだ?」
そう思いながらあたりを見渡した。
「そういえばー、あれ、ここってどこ?」
僕は立ち上がろうとした瞬間、いきなり立ちくらみのような、脳みそが震えるような感覚に襲われた。
「なんだ、これは、頭が・・・」
するといきなり、綺麗な女の人の声がいきなり聞こえた。
「もしもーし、聞こえてますか?」
僕はびっくりしてあたりを見渡すが、誰もいない。
けれど確かに声は聞こえてくる。
「だれ、一体どこから?」
と辺りを見渡しながら言うと・・・
「良かった聞こえてますね、ごめんなさい今は、正体を明かすことは出来かねます。
なので、あなたにお願いがあります。今から私のところまで来てくれませんか?
あなたに、話したいことがいっぱいあります。」
「なんで僕が、知らない人のところに行かないといけないの?」
「ごめんなさい、でも私のところに来たら、あなたのこと知ってる範囲で教えますから、私を信じて来ててほしいです。」
「僕のことを知ってるの?」
「待ってます、私は今、お菓子の家にいます。」
と言い残し綺麗な声は消えた。
「なんだったの?今の・・・
お菓子の家で待ってる?僕のことを知ってる人?それに、話したいことってなんだろー
すごく気になるー」
と思い考えていてもしょうがない、僕は綺麗な声のもとへ訪ねることにした。
「お菓子の家って言ってたよなー、そういえばどこ?」
と思いながら、僕はあたりを見渡すとご丁寧に、お菓子の家と書いてある木に掘られた案内板を見つけた。
「ラッキー、お菓子の家の案内板があるじゃん、ここをまっすぐ行ったらいいんだ~?」
僕は森の中に入っていった、そこにはドーナツの木やキャンディーのお花、キノコのグミが、いっぱいなっていたので食べながら歩いていた。
すると何か甘ったるい、いい香りがしてきた。
僕は香りに吸い込まれるように、進むと大きなクッキーや生クリームチョコレートで作られた建物、そして隣には、大きな池が見えてきたが見えてきた。
僕は全速力で走って、その建物に近づいていくと、大きなチョコレートで、できた扉を見つけた!
「なに、この大きなドア?もしかしてこれってー」
そして大きなドアに舌をくっつけて舐めてみた。
「やっぱり、これチョコレートだー」
するとまた、立ちくらみのような、頭の中が震えるような感覚がした。
「私を信じて、来てくれてありがとうございます。それではあなたの前にあるチョコレートの扉から、中に入ってきてもらえませんか?それでは待っています。」
「ちょっと待って」
呼び止めようとしたが、女の人の声は要件だけを言って、消えた。
「こんな大きい扉どうやって開けるんだよー、僕の力じゃ絶対無理だし、食べることも不可能、僕の話も聞かずにすぐ自分の要件を言ったら消えるなんて、ひどいよー
はぁ〜、どうしよう」
僕は、どうすることもできなかったので、一度扉を押してみることにした。
そして手で触れた瞬間、手に変な違和感と同時に衝撃が走った、その反動に僕はびっくりして目をそらした。
「ん?何が起こったんだ?」
僕は扉の方を、そっと見直すと目をを疑った、さっきまで大きな扉があったのにも関わらず、チリ1つ無くなって、消えていたのだ!
「え?すごい反動で、扉が吹っ飛んだと思ったのに、扉のかけら1つ落ちていない?これは一体どういうことなんだ?」
けれど扉が消えたおかげで、中に入れるこの奥に綺麗な声の人がいるのかなと思い、建物の中を覗き込むと、ものすごく暗く前が見えない。
「でもこの中にきっと声の人がいるんだよな~前に進まなきゃ何もわからなしー」
そして真っ暗な、お菓子の家に1歩、建物の中に入るといきなり明るくなった。
「これは一体、どいうことだ??」
ろうそくも電球も何もないのにいきなり明るく歩きやすくなったのだ
けれどあたりを見渡すと暗い、僕の周りだけが光っていたのだ。
「なぜ?」
僕は手や足を見てびっくりした。なんと僕、自身の身体がすべて、光り輝いていたのだ。
「さっきの扉が消えるといい、今は僕、自身が光っている、これはどういうこと?
疑問に思いながら僕は、まっすぐ続く道を歩いていく、すると遠くに僕よりもまぶしいく温かい、光を見つけた。
僕はその光を見た瞬間、無意識のうちに足が動いていた、全力疾走で走っていたのだ
息を荒げながら走っていくと、そこには光り輝く女の人が後ろ向きに、立っていた。
僕は、息を整えて少し警戒しながら、女の人にしゃべりかけた。
「あのー、あなたが僕を呼んでいた声の人?」
すると光り輝く女の人が振り向いて、笑みをこぼしながら
「来てくれて、ありがとうございます!
あなたをずっと待っていました。
ようこそお菓子の家へ!」
つづく
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