〇月24日(土) 記録者:
・萠です。今気づいたよ!
みんなは授業そっちのけで灯里ちゃんを探してる。
今呼んでくるから! 見えてる? 大丈夫?
気づくの遅れてごめんね まっててね
・はい。はい! 見えています。
ああ、良かった。またあの頃みたいに、一人になってしまったのかと思って。
ありがとうございます萠様。待っています。いつまでも待っています。
・あかり無事か!? ひかりもいるな?
何があったんだ。どこにいるんだ?
・兄様! ひかり様も一緒です。切り離されてはいません。
何があったかはあかりにもわかりませんが、学校に。部室に居ます。
ただ、おそらくはそちらの世と違う領域だと思います。
・海塚です。ちょっと櫛見君は冷静じゃないので、私が書き込みます。
体の異常や何かされたとか、予兆のようなものはありましたか?
灯里さんの、先見の力で何か感じ取ったりは?
・身体の異常や、何かされたような感じはありません。
あかりの感覚は干渉には強いので、暗示や操作もないと思います。
・敵意や邪気のようなものもない?
・はい。少なくとも軽く見て回った限りでは。
正直、不安であまり見て回れていないのですが。何かと遭遇したらどうしようって。人のいない街というのがここまで不気味だとは思っていませんでした。
・無理に動くことはないわ。じっとして身の安全第一で。
ちょっと書き手を交代します。
・あかり大丈夫か?
・兄様。大丈夫、です。皆さんとこうしてやり取りができて、少し元気になりました。
・そうか。良かった。今助けてやるからな。
・はい!
・海塚です。こちらで話し合ったところ、いくつか上がった可能性のうち「神隠し」が近いのではないかと思っています。
櫛見君と手分けして神隠し、あるいはそれに類する伝承や物の怪について手がかりを探してみます。
今しばらくはかかると思いますが、どうか気を強く持って。灯里さん、待っててね。
・あかり、ちょっと井上のおっさんにあれこれ聞いてくる。
そのまま手がかりを探すから、しばらく書き込めなくなる。
なに、お前の封印を解いたときに比べれば簡単だ。安心して待っていてくれ。
・はい! 兄様も海塚様も、ありがとうございます。待っています。あかりは待っています。
・うん。萠です。二人は出て行ったから、私が話し相手に。
それくらいしかできないけど。絵もいけるかな?
・萠様! ありがとうございます。
今でも、本当は少し心細いですが。萠様に見つけてもらえて、本当に本当に良かったです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます