(図書委員)
クラスの委員決めのとき、ぼくはさっさと図書委員を選んだ。一年の時もそうだった。
他のろくでもない仕事を押しつけられてしまう前に、さっさと自分で選んでしまおう、というわけだ。
想像通り、立候補者はぼくしかいなくて、定員一名の図書委員はすぐに決まった。
ぼくの平和な学校生活は、そんなふうに何の支障もなく築かれていった。
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