地図に載らない街
虹室 桜智
プロローグ
ノックが聞こえた。私は扉に背を向けたまま、返事をした。古いこの屋敷らしい音を立て、扉が開いた。
「◯◯様、手続きが完了いたしました。」
後ろで、佐々木の声が聞こえた。
「ご苦労だったな。今日はもう休め。」
「はい。」
足音が遠ざかり、失礼しますという声と頭を下げた気配、扉が閉まる音がした。
「これで、全てが揃った。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます