巻末資料

【本編】人物と作品内時間について

このページは、本文で迷子になった時の道標として公開しています。

ネタバレになる箇所もあります。


以下は、「26話」までの情報が書かれています。この作品は本編28話で完結し、番外編が5つあります。

26話までの本資料で、エピローグは読むことができることと、27話・28話をネタバレ無しでお楽しみ頂きたいと考え、このような形をとりました。



【人物名について】

21話時点では、シンプルに名前を貰えたのは「あお・烈火・くろ」の犬猫チームだけです。

他の登場人物達は、「役割と属性(特徴等含む)」の組み合わせか、単純に役割で呼びます。属性のみの人もいます。


・役割のみの人  賢者・国王・領主・女王等

・役割と属性の人 愛猫神官・思春期少年・小町魔王等

・属性のみの人  黒服美形



【登場人物達】


○賢者一家○

「賢者」

口癖は「ワシ知ってる」。のんびりするはずが、何かと忙しい。

終末少年を25話で受け入れたことで、放浪が好きな娘婿夫婦も一緒に暮らし、家族と一家団欒を味わえる3年間を過ごしました。(26話)

2話の時点では、ゴブリンに村が滅ぼされても構わないと言っていた人が、今は、彼の家族を愛しています。


「娘(元邪神)」

愛の教団(旧暗黒教団)の女神。賢者が王都の地下に作った広大なダンジョンと、その地に封じられていた元邪神が融合した存在。本体はダンジョンだが、「義体」が教団本部にあったり、ダンジョンの土を持ち帰らせて賢者の洞穴(住処・書斎・部屋)も出張所化している。

具体的には、ダンジョン(出張所含む)の壁から、ニュッと義体を出すことが出来ます。

自称美少女。夫と父への愛が、とてもとても重い。彼女いわく「力加減が分からない」のだそうです。

22話で「夫の体」のことで小町魔王に相談しています。いつかは赤ちゃんが欲しいから。

23話で夫の体の変化(神族になっている)を確認する際に、「すんすん」とにおいまでかいでいました。だんだん野性化しています。この時は「鈍器のようなもの」を使っていました。壁から出せるのでしょうか。

25話で眠りと終末の神(終末少年)が「姉様」と現れ、父の賢者が家族として迎えました。そのため3年間、夫や賢者と共に、末弟と家族として過ごしています。(26話)


「娘婿・婿殿(勇者)→武神」

賢者が王都に作ったダンジョンでフルカンしたばかりに、賢者の娘に見初められ、選択の余地無く不老不死化させられた人。でも、実家に帰って閉じこもった妻を迎えに来てるので、軟禁生活を経て惚れちゃったみたいです。

悩みすぎて、肉体に影響が出ています。(22話)

不老不死に耐えられない己の弱さを鍛えたくて、妻(女神)に精神世界へ叩き落として貰う。そこは魔法禁止フィールドだった。最奥に「武神の抜け殻」と名乗る長髪の男がおり、彼にボコボコにされる。鍛えられLv上限突破し、武神から一切の力を与えられ、神族である「2代目武神」になりました(23話)

頑張って帰ってきたら、心配した妻に「私の愛を受け入れない体ってことよね?」と、無断で神族になったおしおきをされている気の毒な人。

武神を引き継ぎ、モンスター討伐しながら「布教」をしている。

教義まで脳筋でした。(24話)

25話で眠りと終末の神(終末少年)が現れ、賢者が家族として迎えた。そのため3年間、妻や賢者と共に、末弟と家族として過ごした。(26話)

鉄棍女王の脳筋は、彼譲りです。


「助手」

イルカの形をした、「雲の巣」の導き手。魔法生命体。動物と話せる。村の子どもと遊んだり、村の衆の話し相手になったり、馬車代わりになったり、小町魔王や女王(当時は王女)に小説を出してあげたり、何かと忙しい。

くろの臨終にあたり、神聖魔法の力を一時的に預かりLv40の神官になった。

魔法生命体初の神官。

炎の君(夢想村長の長女)の学院襲撃に加担させられた。(24話) 小町魔王の時も突撃させられている、気の毒な子。

夢想村長夫婦の働きで、少し余暇が出来た村の衆に、どしどし本を出して上げている。(24話)


「終末少年」(眠りと終末の神)25話から登場

本来は「世界を初期化する存在(創世神話の『母神』が去った状態への)」だけど、他の神(姉様・兄様)が楽しそうで羨ましいし暇だから、来ちゃった子。

25話時点では10歳程度。美少年。

賢者に「子であり孫である」と言われる。(26話)

村も村の衆も愛している。大人になって「終末を選ぶ」こと自体が嫌で、大人になりたくない。賢者は「大人はいいぞ」と話し、「その件はワシが預かる」と言ってます。(26話)



○不死者達○

「賢者の師匠」

不死族へ転生している。16話で、凶暴な竜族の亜人を、賢者の元へ送りつけてきた(封印したやつ)。(師匠としては、面白いものを見つけたから弟子にプレゼントしたつもりだけど、賢者は大迷惑した)

美の神の息子。賢者が少年時代に師事した時から老人で、長寿だとは思っていたけれど、半神だとは、賢者は知らなかった。(26話)


「黒い大型犬→黒服美形」

人魚の肉を食べ、不老不死である為、居場所が無い。「仕えるに足る人物」を求めていた。村の相談役、村の子どもたちの教師をしている。思春期少年等、学院へ進む子だけでなく、黒服美形が現れたことで「読み書きのできない」子がいなくなった。

23話で、「不老不死」で生きることに悩んでいる(疲れている)、賢者の娘婿(勇者)の相談に乗っている。

26話で、精霊王と歌姫になった村長達から、これまでの功績を讃えられ、村長に就任しました。彼の放浪がやっと終わったのですね。

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「不老不死を生きるには、コツがあります。私達は『先が見えない、終わらない』ことを直視すると消耗します。『今日一日』でも『手近な目標』でも構いません。見る範囲を絞り、あえて『全部』は見ないようにしています」(23話)

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「母神」

名前の失われた創世神。創世神話に登場し、四大精霊が生み出した「世界」へ降臨し、あらゆる命と、それら命を導くために7柱の神を残した。生み出した命と神を祝福し、この世界を去った。

(※この世界では、人知を越えた「世界の外」へ、神が出ていくことが出来る)


「7柱の神達」

○・主神→「貧相で陰気な男(主神)」の項目へ

○・女神(結婚と恋人の神・元邪神)→「娘(元邪神)」の項目へ

○・豊穣神(女神)

×・美の神(男神・零落中)

○・叡智の女神

×・武神(この世界を去った)→23話の精神世界で「抜け殻」が登場

×・眠りと終末の神(起こしてはいけない)→「終末少年」の項目へ


23話開始時点では、7柱中3柱は機能していない。

美の神は、英雄の器がある女性が大好きで、「半神」を産ませる。あまりに、気が多いので、美の神の息子・娘(半神の集団)にボコられて、「打ち捨てられた神」になっている。自業自得を地で行く。


「終末少年来ちゃった問題の神達の意見」(25話)

・主神   「寝かせろ」

・豊穣神  「可愛い子ね。どうにかならないかしら?」

・美の神  『神の思念の届かない所にいます』(謎のメッセージ音)

・叡智の女神「賢者様にお任せしましょ」


武神は精神世界に「抜け殻」を残していた。賢者の娘婿(勇者)を、魔法禁止フィールドでボコボコにし、彼のLv上限突破を手助けする。力が備わったことを確認し、自らの力を与えて消える。娘婿を二代目武神へした神。


「神々の力関係」

『眠りと終末の神』は役割が異なる。他の神は彼を力づくで止めることは出来ない。

他の6柱は出来ること・役割は異なるけれど、力の差は無い。

なので、1対2で争うなら、数の多い方が勝つ。(25話)


「半神」

神と人のハーフ。この世界での「神」の扱いは、超人・超越存在ではあっても、オールマイティな存在ではない。ハーフエルフ同様に、寿命が存在する。

いずれにせよ、超人ではある。怒らせてはいけない(美の神談)


「創世神話」(23話より)

  『最初に歌があった。

   混沌は歌によって土水火風へ整えられ、

   四大上位精霊は、世界を作った。


   歌が届かない混沌は、世界へ1柱の女神として降り立った。

   名が失われ「母神」と呼ばれるこの女神は

   あらゆる命を生み出し、これらを導くようにと7柱の神を産んだ。

  「母神」は命と神を祝福し、この世界を去った』



○王族達○

「建国王」

戦数百年前に、邪神だった頃の女神(この時点では賢者のダンジョンと融合しておらず、性格等も異なる)を地下に封印した人。名前の通り、王国を建国した。優秀な神官戦士だったと言われている。

15話で子孫の王女(鉄棍女王)がカンストしたので、建国王の再来と呼ばれている。


「国王」

馬車でどこにでも乗り付ける、親しみやすい人物。何人かいる息子と娘は、末娘を除いて政略結婚させた。末娘は「鉄棍女王」である。「鉄棍女王」の父と呼ばれることを愛した。21話で天寿を全うした。


「王女(即位してからは女王)・鉄棍女王」

お人形さんみたいな子だったが、賢者の娘(女神)の紹介で小町魔王を尋ねてきて、その内に「自分のしたくないこと」に気がつく。賢者の娘婿夫婦が彼女をダンジョンに連れていき、短期間でLv99の神官に鍛えた。

図書館長の補佐をしている女性と同性婚し、家庭を持つ。

壊滅的に料理が不味く、犬も食べられず、賢者が無理して食べたことがある。彼女を廚房に立たせてはいけない。(賢者談)

22話時点で退位している。「ひまー」

25話で息子たちの結婚が語られた。

孫娘が可愛くて仕方ない(26話)


「図書館長の補佐→王妃」

事務処理能力高い。感情の起伏の激しい女王をサポートしている。王妃も勉強を教える時は厳しいが、普段はふんわかした人なので、甘えたくなると王子達はこっちにくる。「ズルい」とは女王談。(王子達が甘えにくいのは、無自覚な天然脳筋が理由)

※作品内で書かれていないが、じつは女王の5歳上の「姉さん女房」である。

22話時点で退位している。図書館長の補佐として勤務している。ふんわか。

25話で息子たちの結婚が語られた。

孫娘が可愛くて仕方ない(26話)


「王子達→文官王子→書王」

女王の甥にあたる。幼い頃、養子になった。

神官Lv60。王妃の事務処理能力を凌駕する。

刀の君に推され国王に即位。母達のやり方を引き継ぎつつ、『鉄棍会議』と連携している。友人で、何度も結婚を断られていた、先陣老年の一人娘に「契約書」を持ち出して、やっと王妃に迎えることが出来た人。本人曰く、口下手。(25話)

26話で家庭の様子が描かれる。


「王子達→武官王子→刀の君」

女王の甥にあたる。幼い頃、養子になった。

神官Lv80の他に戦士や魔法使い等もLv80。勇者(賢者の娘婿)を手本にした脳筋仕様。カリスマがある。

自分は乱世向きの人間だと、書王の下で遊軍をすることを臨んだ。

25話で火の君(夢想村長の長女)を妻にした。義理の父は1つ年下。

26話で家庭の様子が描かれる。

偏食で、人参が嫌い。(26話)


※王子達は2人共、神官Lv5の頃に「Lv40になるまで帰れません!」と女王に鍛えられたことがある。「あの日の、お母様は鬼神でした」とは王子達談。

※22話時点で国王になっているが、詳細はまだ語られていない。

モテるのに縁談は全て断っているという。


※前女王と前王妃は、同い年の彼らを「家族」として育て、兄・弟という役割は与えなかった。仲のいい男友達みたいな距離感に育った。(上下関係は無い)



○領主の一家○

「領主」

ある事情で小町魔王に潰されたことがある。(小町魔王の大切な存在を傷つけると、その痛みがそのまま心身に反映される、一種の呪いを受けている。これは神聖魔法では解呪できない)

学院で学ばせた娘が1人いる。

14話の時点で、先陣青年(元思春期少年)が領主になり、隠居している。

21話の時点で、天寿を全うした。


「領主の娘」

学院卒。先陣青年(思春期少年)は同窓で、彼に口説き倒された。とある事情で、国王と父(領主)に説得されるハメに。娘のことになるとバカになる、優しい夫と父が悩みの種。

王都に引っ越し、夫と共に、学院生向けの塾を開いた。夫は第二の新婚時代だと思っている。夫の愛が重い。


「思春期少年→先陣青年→先陣領主→先陣老年」

年の離れたお姉さんが2人いて、もう家庭を持っていた。学院へ行かず村にいたかった。本人は覚えていないが、木登りをして一度事故死している(9話)。賢者が禁呪を行使して「事故は起きなかった」ことにしている。

彼の両親は、黒服美形が言うほど勉強できるなら学院行きなさいと説得している。黒服美形の言葉もあり、彼は学院へ進んだ。

村人出身で初めて学院を卒業した人。

貴族の世界へただの村人が足を踏み入れたので、最初は王立図書館以外、まともに利用することが出来なかった。(この件は、黒服美形が裏で解決した)

国王は末娘(鉄棍女王)の婿に欲しかった。

同窓の領主の娘を妻に迎える。

娘の求婚者(※まだ現れていません)は全員敵だと思ってる。娘大好き。

いけしゃあしゃあと、「妻の美しさは比べるものも無い」と言いすぎて、妻は呆れるのを通り越して慣れたという。

領主を溺愛少女(現溺愛領主)に任せて、王都で妻と暮らしている。

妻と娘がからむとポンコツ化する。本来は出来る人。


「先陣領主達の一人娘→現王妃」

最年少で王都の学院へ入る。学院が楽しすぎて、学院に残りたいと考えている。両親には、領主やりたくないと伝えてある。21話時点では結婚に興味が無い。

(※まだ結婚を考える年でもない)

22話時点で、能力が認められ、正式に教授として学院にむかえられている。

25話で、友人で、求婚を断り続けていた書王が、とうとう「君の今の生活を出来るだけ壊さないようにするための契約書です」と契約書を持ち出したことを面白がり、妻になる。仕事が超好き。

26話で娘を授かる。仕事も続けている。完璧主義者なので、夫と義母達が、積極的に手を貸して、王妃が潰れないように配慮している。


「溺愛少女→溺愛領主見習い→溺愛領主」

弟大好き。情熱女房家の長女。黒服美形の推薦で、先陣領主が後継者として仕事を教えている。繰り返すと、1つ年下の弟が、とにかく好き。

趣味は弟観察と、ビョーキ(弟を異性として好き)が悪化しているお姉ちゃん。

社会生活が破綻せずに済んだ理由は、まだ語られていない。

23話で語られた。職人ドワーフが、種族も性別も越えた理解者だった。

じつは「普通の生き方」への憧れがある。

「役割」に徹することで生きようとしている。

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「お前さんの、歪な部分も、想いに殉じて、黙って沈んで行こうと、既に晩年を生きている生き方も、気に入っている」

「お前は美を持っている。私はその美を愛でる。ただそれだけのことだ」

(23話の職人ドワーフの言葉より)

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『寒村・骸骨村の家族達』

○賢者が住み着いた頃の村長の一家○

この村長は、お金と女が大好き。賢者がゴブリンから村を救ったお礼に、「村娘」を夜伽させようと送り込み説教された。

この村長の息子達は、黒服美形に感化され、村長を継ぐことを断る。息子達は村人として暮らしている。



○村長一家○

「村長(村娘→情熱女房)→次期長老の妻」

元村長から「賢者へのお礼」にされかけたことがある人。元ガキ大将。小町魔王が現れたことで、幼馴染青年を意識するようになり家庭を持った。村長を引き継いだ。

2話の時点では「坊主」と呼ばれていた、年の離れた弟が1人いる。

弟が好きな溺愛少女と、夢想少年の母でもある。

夢想少年が家庭を持ち「村長を継ぐ」と申し出たことで、今は隠居の身。

21話時点では、裏方をしてくれた幼馴染青年(柔和亭主)を亡くして元気が無い。

22話時点では、扇情エルフの出身地であるエルフの里へ移住し、精霊魔法を学んでいる。『歌』は未熟だが『格』は既に精霊に認めれている。

次期長老(例の、夢想村長にしめられた、若者エルフの1人)から、プロポーズされている。24話で気持ちを受け入れ、作品内時間で67歳にして2度目の結婚をした。

エルフを悩殺するフェロモンでも出てるのかな?


「幼馴染青年→柔和亭主(村長の夫)」

賢者が使った「金の矢・銀の矢」の関係で、小町魔王の初恋相手になる。

相手の気持ちを考えてしまうので、なかなか結論が出せなかったが、幼馴染の村娘を選んだ。

気の強い妻のブレーキ役や、村長の夫として「補佐・裏方」を丁寧に行った。

50代の若さで亡くなる。(21話)


「情熱女房と柔和亭主の娘」

→領主の一家の項目へ。1つ年下の弟が好き過ぎる人。


「情熱女房と柔和亭主の息子→夢想少年→夢想村長→精霊王」

黒服美形に王都の学院へ進学することを勧められるも断った、夢見がちな男の子。エルフの里で、体つきが違う(エルフ基準で醜い)といじめられた、扇情エルフを妻にする。エルフの若者をシメに行ったこともある。

この世界の精霊魔法は「歌」と「格(精霊に認めれるか)」が必要で、夢想少年の夢見る力は「格」として精霊達に気に入られている。彼の思いを、扇情エルフが「歌にして訳す」という形で、四大上位精霊とも顔見知りになれた。

村長としての初仕事は、世界から「水難事故」と「火事」を一掃したこと。

21話時点で、ハーフエルフの娘が1人いる。

22話時点で、長女・長男・次男という3人の子どもを授かった。

※彼は、現時点では不老不死ではなく、普通の人間の体だ。

「水難事故」の件で水の精霊がどう守ってくれたか、農作業に「土」と「炎」の精霊の力を借りて、村人の負担を減らした。また、『津波・噴火・地震・土石流・嵐』の対策を四大上位精霊と同時に相談し、「自然災害」という概念の無い精霊達と、「どのレベルから情報必要か」を決められるように調整した。王都に勤める精霊魔法使い(5人の若者エルフの1人)へ情報を集めるため、最初はこのエルフ倒れたらしい。(24話)

妻の扇情エルフを「歌姫」として開花させた功績を、上位精霊達に認められ、敬意と感謝の印として、彼らを束ねる「精霊王」の座を送られる。精霊王は精霊界に住むので、肉体を捨てる必要がある。

なので「死後」の約束になる。(26話)



「扇情エルフ(賢者が精霊魔法を学んだ師匠の孫娘)→稀代の『歌姫』」

エルフは、人間基準だととても華奢な体つきをしている。扇情エルフの体型は、人間の価値観では「夢魔サッキュバスよりエッチ」くらいのものだが、エルフの若者達は醜いと感じいじめた。そのことで、自己肯定感がとても低い。

(標準体型のエルフが着るとおしゃれなビキニ程度なのに、扇情エルフが着るとマイクロビキニ的になっちゃうイメージ)

夢想村長の妻になり、彼に褒め倒されることに慣れた。明るく笑えるようになった。

精霊魔法の使い手として、精霊へ思いを届ける『歌』は既に祖母(エルフの里の長老)を越えているし、精霊達にも好まれているが、気が弱くて(自信が持てなくて)『格』の部分はまだ弱い。上位精霊達は『歌』と『格』の揃った扇情エルフが開花することを楽しみにしている。

夫は村長を継いでいる。

ハーフエルフの娘がいる。その後、息子2人も授かる(22話)

精霊魔法を行使しなくても、とても美しい歌を歌うことができる。

村長の妻として、母として生きてみて、そして夫の励ましもあり、だいぶ自信がついてきた。もう、「牛」っていじめられたことは、克服できた。

義母である情熱女房の2度目の結婚の祝に出席するに際して、体型に合せてデザインしてもらった「伝統衣装・改」を着ている。(24話)

夫と死別する覚悟をしたことで、歌姫として一気に開花した。

彼女を励まし続けた夫は、その功績から、精霊王になる。

(死後、精霊になることが確約されたので、死後も会ったり話したりできる)


「長女→火の君」

夢想村長と扇情エルフの娘。21話時点では赤ちゃん。22話時点で11歳くらい。

エルフやハーフエルフは分かりやすい美人が多い。母や小町魔王のように。でも、父にも母にも似ておらず、異国風の容貌をとても気にしている。(不美人ではない)

炎の精霊が好き。

23話時点。

容貌のコンプレックスや、「良い姉でいないと」という気持ちに疲れると、賢者のところへ遊びに来て、魔法で遊んで貰っている。

無償の愛を信じられない(自信がない)。

24話時点で、祖母の婚礼の際に母の過去(5人の若者にいじめられた)を聞き、自分に無いものを全て持っている大事な母を傷つけたと、炎の上位精霊呼び出す覚悟で学院へ突撃をかました。

精霊魔法の教授になっている、当時の若者の1人(けしからんお姉さんエルフ)に、けしからん方法で返り討ちにされ、コンプレックスを抱えていることも見抜かれる。視野を広げさせるために、学院へ入学しろと、精霊魔法の教授に決められた。(24話)

25話で、18歳になるのを待っていた、精霊魔法の教授に付きまとわれるものの、刀の君の妻になる。

「オレの一生をかけて、君に、君は美しい人だと納得して貰う」と、刀の君に約束されたのが嬉しかった。母に憧れていて、容貌に自信がない自分には、こんな日は来ないと思っていたから。(25話)

26話で家庭が描かれる。年の差夫婦だが、夫の操縦を覚え始めている。


「長男→水の君」

水の精霊が好き。


「次男(末っ子)→土の君」

土の精霊が好き。馬車や荷車やイルカが好き。(たぶんイルカは乗り物枠)

祖母の婚礼の際に、扇情エルフがもう許している「過去のこと」ということもあり、里のエルフが口を滑らせて、姉に母の過去(いじめられた件)を話した。(24話)


(※この世界でのエルフは、20歳くらいまでは人間と同じ成長速度で、そこで体の成長が止まり、ほぼ老いなくなる。ハーフエルフも同じだが、「寿命」の長さが純血のエルフよりずっと短くなる。ただし不老不死では無いので、死ぬ時は死ぬ。長命で子孫を残す必要はあまりないため、子どもは出来にくい体である。だからすぐ子どもを授かり、扇情エルフは驚いた)



○小町魔王夫婦○

「北の魔王→小町魔王」

元・北の魔王。一時期ダンジョン最下層が立ち入り禁止になり、暇になった冒険者達に滅ぼされた。「魔王とは世界征服するものだ」と言うので、賢者が「金の矢・銀の矢」を使って幼馴染青年へ恋をさせた。

凄みのある美貌の持ち主。同性でもドキドキするレベル。

庶民感覚が無く、「居城を作る」と言い出し止められた過去がある。宿屋を作り、そこで暮らしている。宿屋の女将は村の女衆が交代で務めている。小町魔王が恋愛小説を読みふけって部屋に引きこもるので、女衆はお弁当作って昼間は放り出すことにしていた。

女神(結婚と恋人を祝福する。愛の教団の神)の信者になる。

イルカに恋愛小説を出して貰って読むのが好き。

弟にしか見えなかった、不器用少年(竜化青年)の妻になる。

尻尾が生えている。

友の跡を継いで、村の神官になるものの、「神官犬くろ」が高性能過ぎて仕事をとられていたが、22話で看取った。

賢者の娘(女神)とは、相談を受ける間柄だ。友達でもある。

エルフより、不老不死だから妊娠しにくい。子どもがいない小町魔王にとって、くろは娘のような存在だった。


「坊主(村娘の弟)→不器用少年→竜化青年」

2話で賢者に飴玉をお駄賃に貰い、お使いをした子。年の離れた姉(村娘・情熱女房)が1人いる。

早くから小町魔王を女性として意識していた。不器用なので告白に至るのかと思われたが、学院で何やら学んで伸びた。小町魔王に対しては、とことん筆まめ。

竜化青年にとって、小町魔王と生きることが全てなので、力をつけるとさっさと学院を退学している。

ある事情で竜族と融合したため、竜化することが出来る。

現時点では、ダンジョン最下層までソロで(1人で・PT組まずに)潜れるのは「勇者(賢者の娘婿)」・「鉄棍女王」・竜化青年の3人である。竜化青年は「装備・携帯食無し」でのソロ踏破が出来る。この戦い方は、勇者と鉄棍女王には出来ない。

興味のある魔法しか覚えないが、賢者から手ほどきを受けており「転移」等を身に着けている。

妻が好きすぎて、妻の宿屋を「各種補強工事おさっしください」が必要な事態にした人。「若さって怖いのう」(賢者談)

22話でくろを亡くして寂しい。



○愛猫神官と、彼が愛した動物達○

「元暗黒神官→愛猫神官」

女神が夢枕に立った(賢者の娘は否定している。熱心に修行しすぎて「正解」を引いてしまった)。暗黒教団から愛の教団への変化を目撃し、新しい教義の普及等、「女神の気まぐれ」の調整を引き受けた人。暗黒神官時点では「結婚出来ない」戒律があったため、独身である。

村では、恋愛相談や人生相談や冠婚葬祭、神聖魔法での治療等を行っている。黒服美形の仕事をそっと補佐していた。お金には無頓着。

猫のあおを愛し、あおを失って食事が食べられなくなった愛猫神官を見かねた猫の烈火が一緒に暮らすようになる。晩年、くろという子犬を愛した。

小町魔王の友達でもある。女神による「寿命の延長」を断った。


「あお」

愛猫神官が愛した男の子の猫。「父ちゃん(愛猫神官)を遺して死ぬ」ということを気にした子。子孫を残した。臨終時に愛猫神官へ言葉を遺した。灰色に薄い縞のある短毛種の猫。


「烈火」

あおの孫娘。祖父のあおを敬愛している。子どもには恵まれなかった。ご先祖様スケルトン1000体が現れた時に、落ち着いて対応した子。村の動物達には「姐さん」と一目置かれている。犬達はこれまで家族の残飯を貰い、足りない分は狩りをして暮らしていた。烈火が村長と話し合った結果、猫も犬も、王都の貴族が猫や犬に与える餌を買って貰えるようになった恩を、律儀な犬達は忘れていない。

うっすら茶の入った灰色に淡い縞のある、短毛種。


「くろ」

淡い茶色のメスの子犬は、瞳と鼻が真っ黒なので、「くろ」と名付けられた。母犬と、見守ってくれていた烈火を亡くしたことで弱っていたところを、晩年の愛猫神官が育てた。くろは愛猫神官のみ「お父さん」と呼ぶ。

愛猫神官が没し、立て続けに愛するものを失ったくろは衰弱するが、小町魔王が引き取って育てた。くろは小町魔王夫婦を愛し「お姉ちゃん・お兄ちゃん」と呼んでいる。

小町魔王が神聖魔法を使う様子を観察して、神官Lv5まで独習した。その偉業を讃え、女神(賢者の娘)がLv40にした。

くろは、村の人や動物を治療してあげたいと考えている。

じつはワーカホリックで、餌も食べずに働いて、家に帰って倒れたりするので、賢者と「定期的に休む」という約束をしている。

22話で、18歳で旅立った。仕事柄、自分の寿命に気がつくのが早く、丁寧に丁寧にお別れをした。それは、くろの一生が、母犬・烈火・愛猫神官の死を克服することから始まったから。



○その他のわき役達○

「ご先祖様スケルトン達」

賢者の娘(女神)が、無意識で土葬されている死者達に影響を与えて生み出してしまった。うっかり1000体。愛猫神官がスケルトンの意思を確認して土に戻したが、まだ980体は村でバカンスを楽しんでいる。

このことがきっかけで、この世界では土葬が禁じられ火葬が行われるようになった。

スケルトン達は、記憶が欠落している為、「懐かしい」とは感じても、自分が誰なのか、誰が自分の子孫なのか分からない。

小町魔王が建ててやった長屋で暮らしている。

日向ぼっこしたり、村仕事を手伝ったり、名産品(木彫りの人形・ストール・壁掛け等)を、気が向くと作っている。収益は、村の暮らしの足しにさせている。(ご先祖様スケルトン達は欲しいものが無い)

彼らは村から出ることは出来ない。辺境の寒村が「骸骨村」と呼ばれる原因になった。


「職人ドワーフ」

お酒が飲めなくて集落に居づらかったからやって来た。無口。ご先祖様スケルトンの長屋が静かで気に入っている。民家の補修・ご先祖様スケルトンが使う道具類の修繕等をしている。

23話で、10年、溺愛領主の所へ「道具の調整・修繕」の名目で通い続け、愚痴を聴いてやった人。溺愛領主の生き方に「美」を見出して、理解し、見守り支える人。

溺愛領主がトラブル起こさないのはこの人のおかげだが、彼の献身を誰も知らない。


(※この世界では、ドワーフと人は子どもを残せない。エルフほど規格外ではないが、とても長命な妖精種である。通常は、『酒樽』と呼ばれるほどお酒を飲むし、食事も大好きである)


「四大上位精霊」

土水火風の4属性を担当する者たちのリーダー。単に能力の高いという意味での「上位」では無い。

夢想村長の妻「扇情エルフ」の「歌」を気に入っている。すっかり彼らと顔なじみになった。


「森の妖精殿・老師」

賢者の精霊魔法の師匠で友達。とある事情で、元気を無くした孫娘を、賢者へ「孫だと思って厳しく頼む」と委ねた。賢者と旅をし精霊魔法を教えたのは、子ども夫婦に里を任せて冒険者をした頃の出来事。この時点では孫娘は生まれていなかった。

夢想少年の殴り込みに便乗し、村の若者5人を外の世界(王都の学院)へ送り出す。

22話時点では、次期長老に仕事を教えつつ、移住してきた情熱女房へ精霊魔法を教えている。


「5人のエルフの若者」

19話で、扇情エルフを傷つけ、里にいられなくした人達。

20話で他種族として初めて王都の学院へ入学した。

21話には、彼らが学院での暮らしに慣れて、少しだけ夢を語るシーンがある。

「男性数名・女性数名」の5人である。(本編に書いてないけれど)


「次期長老」

長老の補佐。「5人のエルフの若者」の中で、故郷に貢献したいと言っていた人。

22話で1人里に帰り、情熱女房へプロポーズしている。エルフ的正統派美形。


「精霊魔法の教授」

24話の時点で、炎の君(夢想村長の長女)を返り討ちにした人。

正統派エルフだが、享楽的な性格のようで、炎の君に「淫らだ」って言われてる。(24話)

男女いける人。高性能だが、刀の君に「色欲魔神」と呼ばれるし、夢魔サッキュバスが友達にいるし、ハーレム作っちゃう、欲望に忠実な人。残念美人。

この物語の限界に挑戦するけしからん服を着用するし、刀の君曰く「俺達のエルフへの夢を壊す」存在。本人は一切気にしていない。

人間で言えば、若者の心身がほぼ永遠に続くのに、淫らなことに耽溺しないはずがないだろうとのこと。(25話)


「貧相で陰気な男(主神)」

骸骨村へ静養に来た。賢者の娘いわく「面倒くさい」神。考えすぎる傾向がある。元気になっても「陰鬱さ」はデフォルト。

彼の来訪を、賢者は「知らないこと」になっている。

主神は静養時、くろとしか話さなかった。(村長や賢者には挨拶程度)。誰の助けも欲しくなかった。「放っておいて欲しい」という彼の願いを叶えるため、くろは「あなたは私の患者で、みんなに放っておくように伝えます」と提案する。主神は受け入れ、くろを「私の主治医」と呼んだ。

骸骨村で休んだ主神は、21話で女王と王妃の前に現れて対話をする。

22話では、くろを「星座」にしようとして却下された。

「愛猫神官と死後再会できる」ことを、女神と共に確約した。

25話で「終末少年」(神々の末弟)に関して、一人だけ「眠らせろ」と主張するが、相手にされず、賢者にも「うちの娘に言え」と相手にされず、また悩んでる。

苦労性。



【時間の流れの目安】

01話 | カウントせず

02話 | 約1ヶ月

03話 | 数年(※3年前後)

04話 | 約3ヶ月

05話 | 1日

06話 | 1日

07話 | 約3ヶ月

08話 | 2日くらい

09話 | 2日くらい

10話 | 数日

11話 | 約3ヶ月

12話 | 10年

13話 | 約1ヶ月

14話 | 約3ヶ月

15話 | 約1年

16話 | 約1年

17話 | 10年

18話 | 2年

19話 | 約1年

20話 | 約1年

21話 | 約3年

22話 | 10年

23話 | 数日

24話 | 約3年

25話 | 約4年

26話 | 約3年

-----------------

27話 | 数日

28話 | 数日 (エピローグの2話は数日の出来事です)



【その他・備考】

「元と前の使い方」

ちょっと緩いです。

前については

「前村長(今の村長の1つ前)」「前国王(今の国王(女王)の1つ前」の意で使います。

元については

単に「村長だった人」「国王だった人」の意で使っています。

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