第2話 千夏の誕生日

千夏と陽菜は誕生日も近い。

2人の共通点は多い。

千夏は5/9、陽菜は5/16。

1週間違いだ。


5/9深夜零時。

勉強中の千夏のスマホがピコンッと鳴った。

「誕生日おめでとう!何だかんだ言って私に付き合ってくれる千夏はほんと優しい子!

ありがとう٩(*´◒`*)۶千夏の人生が、いいものでありますように。」

夥しい程のハートの絵文字で囲まれたメッセージ。

千夏は自然と頬に笑みを浮かべていた。

「来週の陽菜の誕生日にも送らなきゃな。」

なんと送るか考えながら、勉強に手を戻す千夏だった。

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