鳳麒凰麟伝外伝〜藤少納言と翡翠の勾玉〜

ゆきこのは

この物語の舞台設定

この物語の舞台設定

《登場人物》


雅晴まさはる……少納言しょうなごん藤野雅晴ふじののまさはる

数え十九歳の青年。

二年前に今上きんじょう御門みかどから、少納言の位を賜る。

実は今上の御門とは昔から主従関係であり、現在は今上の御門の侍従も兼ねている。



雅喜まさき……前明経博士さきのみょうぎょうはかせ藤野雅喜ふじののまさき

雅晴の父である、学者。

前明経博士というように、以前は大学寮で博士をしていた。



克久かつひさ……近衛少将このえしょうしょ源克久みなもとのかつひさ

先々代の御門の孫で、今上の御門とは従兄弟同士。

母が今上の御門の乳母であったことから、乳兄弟でもある。



治信はるのぶ……中務少輔なかつかさしょう楠野葉治信くすのはのはるのぶ

古くから御門の御一門ごいちもんに仕える楠野葉家の嫡男。

今上の御門に古くから近習として仕えていた。

今上の御門の影を務めることもある。



道成みちなり……蔵人頭くろうどのかみ藤野道成ふじののみちなり

摂関家の生まれだが、先の関白であった祖父と折り合いが悪く、勘当されて路頭に迷っていたところを、当時まだニノ御子であった今上の御門らに拾われて、今上の御門の側仕えになる。



・今上の御門……八万十やまと国の国主である、当代の御門。

先の御門のニノ御子で、即位前はニノ御子・泰久やすひさの名で呼ばれていた。

いみな照彦てるひこ、または照日てるひ

数え二十一歳のまだ若い天子でもある。



《この物語の基本用語》


八万十国やまとこく

……綾海あやうみと呼ばれる海に浮かぶ島国。

国主は御門みかどであり、御門の御一門ごいちもん二大皇祖神にだいこうそしんの末裔だと言われている。



二大皇祖神にだいこうそしん

……女神めがみ天日媛命大神あまひひめのみことのおおかみ男神おがみ天月彦命大神あまつきひこのみことのおおかみのこと。

八万十国に伝わる国造り伝説の中に出てくる姉弟神。

この世界がまだ神代かみよの時代に、天地人を創造し、万物の根源を生んだと言われる大天津彦命大神おおあまつひこのみことのおおかみの子で、父に遣わされて天ヶ原あまがはらの地より降り立ち、この世を治めるようになった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る