第1116話 『カンタータ第161番 《きたれ、甘き死の時よ》BWV161』 J.S.バッハ

 日本のお経でも、結局、同じようなことを言っているように思います。


 死に対する恐怖を、ある種の希望に変換する、という働きかけとも思います。

 

 もっとも、異教徒からの感想は、あくまで、感想にすぎないのだ、と、双方が言うか、根元的に同じものだと、認識できるかでありますな。


 『三位一体の祝日後第16日曜日のためのカンタータ』とされる。ということ自体が、やましんには、解っておりません。


 復活祭の日曜日の50日目のキリスト教の祝日、ペンテコステの後の最初の日曜日が、三位一体の祝日(主日)で、そこから、第◯日曜日、と連なるようです。くわしくは、わからないので、各自お調べください。宗派で違いもあるようです。調べなくてもわかる方はべつ。


 『うつうつ』的には、まず、題名の意味深なところにあります。


 1716年の、その第16日曜日のために作曲されたと見なされるカンタータです。


 アリアとコラール(アルトとソプラノ)


 レシタティーフ(テナー)


 アリア(テナー)


 合唱


 コラール


 で、成り立ちますが、わりに、こじんまりしていて、長くはありません。


 しかし、なかなか、美しくて、けっこう人気はあるようです。


 テナーのレシタティーフは、『この世よ、あなたの喜びは重荷です』と、始めます。


 のちの、マーラーさまの『大地の歌』は、中国の詞から編み出された歌詞なので、共通点を見つけようとすることは、正しくないかもしれませんが、『友よ、この世に、わたしの幸せはなかった。』と、無情感を歌います。


 バッハ先生と、マーラー先生も、どちらの歌詞も、よってたつ時代も価値観も違いますが、全然別物とも、言いがたいような。


🐒😝😭🐸👻🎉😱 うつ 🐻 うつ 🐱💖🐹🐴🐘🐯🐍🐗😢 




 

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