第1099話 『家具の音楽』 サティ


 今であれば、BGM、といったところ。


 つまり、聞いていてくださいではない、気にしなくてよい音楽。


 あるとき、サティ先生(1866~1925)さまたちは、画廊でのコンサートの休憩時間に流すための音楽を準備して、実験に及んだそうであります。


 しかし、お客様がたは、音楽が始まると、おしゃべりをやめて、席についてしまう。


 サティ先生、『おしゃべりを続けてください。音楽は、聴かないで。』と、叫んだそうですが、みごと、失敗したとか。


 しかし、考えてみるに、テレマン先生などの作品で知られる、ターフェルムジークは、なに?


 ターフェルムジークは、16世紀以降、バロック時代の宴会用音楽でした。(日本では、『食卓の音楽』とか、言われます。


 ただ、テレマン先生の作品は、実際は、その名を借りた演奏会に使う音楽と見た方が当たりのような。あまりに、素晴らしすぎて、聴かなきゃ損です。


 やはり、サティ先生とは、基本的に、時代が違うのだと思います。


 で、現代は、サティ先生の時代とは、また、かなり、変わっているというわけ。


 でも。サティ先生の作品は、面白い。


 これは、聴きますよね。



 クラシック音楽は、静かに聴き入るのが普通ですが、やはり、現代は、録音の存在が大きいような。


 CDや、スマホを、聴きながら、おしゃべりをしたら、機械さんが、『うるさい。静かにしたまえ。』とは、叱らない。


 サティ先生が狙ったのは、そこで、おしゃべりを自由にするなり、歩き回るなり、ご自由にどうぞ。これは、聴くための音楽ではないからね。


 まさに、ながら音楽とかで、気分を作るとか、そこにあるけど、気にしない音楽。というわけです。


 この手の作品は、いくつあるのかは、しらべてないですが、聴いているのは、かつて、エラートレーベルから出ていたCDです。(WPCS-22107)


 ここには、サティ先生の作品が、むっつ、入っております。はい。


 やましんの、うつうつは、変わらない。


 そういう効果は期待しちゃいけないもの。


 やましんは、家具のおじさん。


 あ、映画『ソイレントグリーン』には、『家具』と呼ばれる女性が登場していました。噴飯ものだけど、なかなか、ショッキングな、近未来SFでした。やましんの、『移住』は、これに触発されております。(やましんのレベルは低いけれども。)ベートーベン先生の『田園交響曲』が、老人が自発的に死を選ぶ場面で、使われていましたが、それは、結構、感銘を受けました。



◇◇◇◇◇◇◇◇ うつ 🤡 うつ □□□□□□□□


 む、特別警報が、鹿児島県に出たようです。


 みなさま、さらに、広がるのではないかと、ご注意ください。

 

 

 


 

 

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