第967話 『ピアノソナタ第16番 ト長調作品31-1』 ベートーヴェン


 とにかく、新しいものを創り続けようと頑張る、べー先生の象徴みたいな作品です。


 第1楽章の冒頭は、四分のニ拍子ですが、16分音符1個が、フライングぎみに飛び出していて、左手と時間差攻撃を仕掛けてきます。


 これは、聞いてる側には、ちょっとユニーク。


 第2主題にしても、スッゴク意図的、計画的に見えますから、さすが、設計の大家、べー先生。


 面白いです。


 第2楽章も、なが〰️〰️〰️〰️〰️〰️い、トゥリラーを連発しながら、ちょっと、緩めに、でも、いかにもべー先生らしい、構築感と包容力を発揮します。


 第3楽章では、三連符のなかを、どことなく、対位法風な面影を見せながら、でも、なんとなく、田園光景みたいな、癒し系的に伸びやかさが感じられてしまうのが、いかにも不思議い〰️〰️〰️〰️☺️


 これは、ベートーヴェン先生のマジックかしらあ。


 しかも、最後はテンポを落として、いつのまにか、いなくなります。


 なんだあ、これはあ!?


 作曲は、1802年。


 この年には、あの、『ハイリゲンシュタットの遺書』が書かれます。


 これは、それだけで、分厚い研究本ができてしまうような存在でありまして、ここで、やましんごときには、なにも語れませんが、そうした、苦難を抱えていた時期の作品なわけですが、そういう雰囲気は、どうも、あまり感じませんような。


 でも、スッゴク、固い意思の塊りみたいな音楽でもあり、どこか、ユーモラスな影もあるような。


 さすが、手強いというか、歯が立たないというか、面白いというか。


 うーん、なかなか、深いぞ。底が見えないぞ。


 ブラックホールかあ。


 次の第17番が、いわゆる『テンペスト・ソナタ』で、現在は、あと第18番と3曲で、作品31に、一セットで収まっております。




・・・・・・・・・・ うつ  ⤵️⤵️🕳️⤴️ うつ ・・・・・・・・・


 

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