第968話 『ピアノ協奏曲変ロ長調 K.456』 モーツァルト

 とっても、くろうと好みに違いない、と、思われるピアノ協奏曲。通称は『第18番』。


 1784年の9月30日に完成し、翌年2月16日に、モーツァルトさんのピアノで初演され、そこには、お父さんも、皇帝さまもいたということであります。


 お父さんは、作品の出来に感激し、皇帝陛下は『ブラボー、モーツァルト』と叫んだと。


 しかも、この協奏曲は、マリア・テレジア・フォン・パラディス(1759~1824)さまのために書かれたんだとか。


 聴いておりますと、あちこちで、モーツァルトさまの様々な作品が連想されるのですが、専門家の解説にもそのようなことが書いてありまして(たとえば、『モーツァルト事典』1991年、東京書籍。)、やましんの単なる妄想では無いようです。


 それは、この協奏曲だけのことでもありませんが。


 一方、他では聴かない、この協奏曲独自の表現もありまして、ちょっとびっくりしたりもいたします。


 とはいえ、全体的なまとまりの良さが、楽しくも、じんわりときます。


 とくに、第2楽章は、お得意の変奏曲ですが、立体的な面白さがあり、泣かせます。


 でも、このあと、ニ短調や、イ長調、変ホ長調、ハ短調………最後の変ロ長調、と、人類史上最高峰のピアノ協奏曲や、ニ長調『戴冠式協奏曲』のような人気作品が並びますし、おかげで、なんだか、この曲は、ちょっと損してる気もいたします。


 まあ、それが、モーツァルトさまのすごさです。



・・・・・・・・・・ うつ  ⛰️ うつ ・・・・・・・・・・ 





 

 


 

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