第914話 『2台のピアノのためのソナタ二長調 K.448』 モーツアルト
1781年に書かれたのではないか?
という作品。
傑作とされますし、アニメ『のだめカンタービレ』で、一時(いっとき)、けっこう知られた曲です。
お弟子さんだった、アウエルンハイマーさまとの共演のために書いたようですが、このかた、しろと、というような方ではなくて、当時、新進の演奏家だったようで、なかなかの腕前だったらしいです。
なので、この作品も、けっして易しいものではなくて、けっこう、奥深いところがある、しかも、かなり大きな規模の音楽。25分くらいかかるのです。
第1楽章などは、シンフォニックといってもよいくらい。
第2楽章は、じゅわじゅわなところがある、かなり深い音楽。
第3楽章は、協奏曲的な雰囲気もあります。
いずれ、いかにもモーツアルトさまの音楽でして、ほかの作品にも出て来ていそうなモティーフが、満載。
実は、そのあたりの、一種のもどかしさが、ひっかかるのか、どうも、わたくしは、なぜだかこの作品がちょっと苦手です。特に冒頭あたりが。
もっとも、もー先生の作品では、そうしたことは、ままあるんですが。
この時代は、他人様の作品を使っても、お互いさま、の時代でもあったようですし、まして、自分のものならば、なおさら似たものはいっぱいあるか。
まあ、それは、多くの作曲家さまにもあることです。
ブルックナーさまなどは、その極端な例かも。
いずれにしても、これは教育用の作品ではなくて、公開演奏会むけの音楽なので、それなりの、華やかさが、あります。
今回、ここに登場するにあたっては、聞き直しいたしました。
それは、ちょっともう、古くなった、イングリッド・へブラーさまとルードヴィヒ・ホフマンさまの録音です。
もっと、刺激的な演奏は、あるに違いないのですが、落ち着いて聞くにあたっては、模範的な演奏ではないか、と。
刺激的な演奏は、面白いけど、疲れるんですねぇ。
『うつうつ』としては、ちょっと、つらい。
********** うつ 💐 うつ **********
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