第905話 『ヴァイオリン協奏曲ト長調作品9』 ペッシンガー
フランツ・アレクサンダー・ペッシンガー先生(1767~1827)は、オーストリアはウイーンの宮廷で活躍したヴァイオリニスト、編曲家、作曲家さま。
当時、大家が書いた作品を一般家庭などでも演奏可能な小編成の楽曲に編曲するのが得意だったようです。
これは、現在でもそうですね。
映画やテレビで流行った音楽は、ピアノやヴァイオリンや、フルートの編曲版が、素早く出てくるものです。
音楽教室の発表会でも、需要があり、また人気もあります。
当時は、著作権が未発達だったらしいので、どのくらいのお金が、どう流れていたのかは、わかりません。
アメリカのフォスター先生(1826~1864)でさえ、作曲家としての報酬は、ほとんど得られず、貧困のうちに亡くなったようです。(儲けたのは出版社らしい。)
ときに、本題のヴァイオリン協奏曲ですが、雰囲気的には、モーツアルトさまの様式と同じ感じです。
モーツアルトさまは、ベートーヴェンさんみたいな革命家ではないので、音楽の様式自体は、同時代の他の作曲家と比べて特異なわけでもありませんような。
モーツアルトさまのすごさは、その中にあり。
なので、この作品も、たいへん口当たりの良い、なかなか、ウイーン風な雰囲気もある作品です。
とくに、冒頭部分の佇まいが、秀逸。
じゅわじゅわっとします。
終楽章は、なかなか、テクニカルなことをやっておりますような。
しかも、じゅわじゅわ感もしっかりあります。
通常の3楽章形式です。
CDは、ACCENTレーベルから出ております。(ACC24320)
このかた、ベートーヴェンさまと同じ年に亡くなっています。
この作品は、ベートーヴェンさまのヴァイオリン協奏曲(1806年。)の、ちょっと前、1805年に書かれたらしいです。
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