第875話 『組曲第1番作品23』 アイスラー

 ハンス・アイスラー先生(1898~1962)は、シエーンベルク大先生の高弟のひとりで、東ドイツで活躍した作曲家さま。


 こちらは、1930年の作品のようですが、もとは、映画音楽だったみたい。


 よっつの楽章にわかれていて、一見したところは、交響曲の様子があります。


 で、これが、非常に面白いです。

 

 現代音楽風な面持ながら、内容的には、なんだか、ヴォルガの舟歌や、ロシア民謡みたいなフレーズも出るし、どこか、民族音楽的な、けっこうじゅわじゅわで、良い雰囲気の部分もあるし、ジャズをもじったよな場所もあるし、第3楽章には、中東的なしらべが出たりで、これでもかあ~~~と、アイディアを投入してきます。


 ショスタコーヴィチ先生をもじったようなところもあり。


 なんだか、チャイコフスキー先生の『悲愴交響曲』を思い出させるノリがあったりも。


 現代からしたら、いくらか、古くなったかも。つまり、なんだか、懐かしい雰囲気もあり。


 アイスラーさまは、東ドイツの労働歌の作曲家として名高かったようですが、最近はどういうことになっているのか、やましんには分からないです。


 でも、基本的には、正統派クラシック音楽の作曲家さま。


 詳しい事は存じませんが、ときどき参考にさせていただきます、ウエルナー・ヘニヒさま著の『音楽ちょっといい話』(音楽之友社)には、かなりたくさん、アイスラー様の逸話が出て来ております。


 大変機知にとんだ方だったようです。


 あら・・・・一回書いたかしら・・・・・・・・?

 

 ブリリアント・レーベルから、まとまった作品集CDが出ておりました。


 もともとは、旧東ドイツのレコード会社から出ていたものだろうと思いますが。(edel 原盤となっております。)


 今、聞いてるのも、そのひとつ。





  **********  うつ ! うつ **********



 


 

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