第873話 『ピアノ協奏曲変ホ長調 K.449』 モーツアルト

 モーツアルト先生(1756~1791)が、ウイーンで本格的に始動した最初の予約演奏会のために書かれたらしいです。


 1784年3月17日に、この演奏会は行われたとのことです。


 そこで、もう、ずばり、第2楽章が、非常に『じゅわじゅわ』なのです。


 これは、慰めと、深い憧れと、慈しみと、さらに、ある種の哀しみが適度に配合され、絶妙なお味を醸し出すのです。


 聴衆が、うっとりするに違いない。


 そういう計算があったかもしれません。


 すべて結果論ですが、ここから、もー先生の最後まで、10年も残っていません。


 それから、第3楽章が、これまた、たいへん魅力的です。


 こちらは、それなりに、まだギャラントな雰囲気があります。楽しい音楽ですが、そこは、もー先生ですから、計測できないものが内部に潜んでいそうなのも感じます。


 すばらしい作品。癒し度かなりあり。(個人差あります。)


 機会を作って、お聞きくださいませ。




 ********** うつ 💐 うつ **********


 

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