第812話 『ミサ ロム アルメ』 パレストリーナ

 さて、これは、西洋音楽では、たいへんに重要な、また、しろとには、なかなか難しい課題があるおんがくでありますが。


 が、しかし、そんなことは、気にしないで、じゅわじゅわと、聞かせていただければよいのだと思います。


 そういう意味では、パレストリーナ先生(1525?~1594)の作品は、どれも最高😃

⤴️⤴️


 とはいえ、たくさんの作品があり、やましんは、ちょっとしか聴いてないです。


 ミサ曲だけでも、105曲あるんだとか。


 また、やましんが、かつて合唱団で練習したのは、『ミサ・プレヴィス』だけです。


 一番よく知られているのは、やはり、『教皇マルチェルスのミサ』でありましょう。


 この、『ロム・アルメ』は、フランス語なんだそうで、『武装した人』の意味とのこと。


 なんだか、ミサ曲に、武装した人、というのは、物騒ですが、そこは、そうした時代だったと、考えましょう。


 ルネサンス期に作られた、世俗音楽ですが、当時の作曲家さまは、ミサ曲の定旋律(ポリフォニー音楽(多声音楽)の基礎部分として使われる旋律)として、グレゴリオ聖歌ではない、世俗音楽を使うという新手に打ってでておりましたそうな。


 そうした、世俗音楽のなかで、一番人気だったのが、『ロム・アルメ』だったんだそうであります。


 同じこのテーマによって、30曲以上の、ミサ曲が有るそうです。


 しかし、パレストリーナ先生の時代以降は、あまり、使われることは無くなっていったようです。


 パレストリーナ先生の時代には、多声音楽がピークに達して、さまざな、規則が作られてゆき、技巧をこらした作品が作られました。


 大バッハさまが、パレストリーナ先生の研究を盛んに行っていたということは、高校の音楽あたりでも、教えられたような気がします。  


 ときに、対位法なんてものは、やましんの理解の及ばない、難しいものです。


 J.J.フックス先生(1660~1741)の、教科書『パルナスへの道』は、パレストリーナ先生の作品研究から生まれたのだそうであります。


 現代は、その時代以降のたくさんの知識が積み重なっていて、音という物理現象についても、パレストリーナ先生も、バッハ先生も知り得なかったであろう、さまざまなことが分かっているわけで(やましんは、知りませんが)すが

、そこには、基本的な通則から様々な技法がしめされているんだそうであります。



 基本的通則


 ① 教会旋法によること。(むかしは、今の調性、ではなく、旋法により作曲されました。)日本の伝統音楽も旋法。調性音楽を確立したのが、大バッハ先生。


 ② 練習は、定旋律に、多声部を付け加えることにより、行う。


 ③ 使用する音程は、第一類は、協和音程だけを用いる。不協和音程は、第二類以下で

特別な条件下で用いる。完全4度は2声体では不協和である。


 協和音程の使用法


 曲の初めは1、8 、5度。終わりは、1、8度のどちらかに限る………… あと、省略!



 ④ 旋律の動きは全音階的音程だけによる。


 ⑤ 2声体からはじめて、3、4声体に進むが、各声部ができるだけよい旋律を成すようにすべき。(合唱辞典、音楽之友社、昭和42年を参照。かなり、はしょりました。)


 これだけでも、なかなか、しろとには難しいなあ。


 まあ、しかし、このあたりが、ポリフォニー音楽の壺なわけです。


 音楽の歴史では、やがて、多声音楽から、和声音楽主体に変わってゆきます。


 パレストリーナ先生の作品は、聴いてみると、たいへんに、美しい響きがします。


 各声部も、美しいし、全体も美しい。


 可能な限り、美しい響きになるように、作られていると、いうわけで、そこが、凄いわけなのでしょう。


 まあ、要は、信仰のありかは、別として、たいへんに、癒し効果あり。(個人差あります。)と、いうわけで、あります。



・・・・・・・・・・うつ  😢 うつ・・・・・・・・


 

 

 

 


 


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