第778話 『ピアノ・ソナタハ短調K.457』&『幻想曲ハ短調K.475』 モーツァルト
ソナタは、1784年10月14日、ウィーンで、幻想曲は、1785年5月20日、ウィーンで作曲されたとのことですが、1785年末に、両方セットで出版。
基本の調性も同じなので、モーツァルト先生の中では、元々、なにかの理由で共通した意志が働いていたのかも。
ソナタの方は、やはり、なんと言っても、第2楽章がすごい。すごすぎ。
もちろん、いやあ、モーツァルトさんですなあ❗
と、思わせるのは勿論、中間部は、なんだか、ベートーベン先生の『ピアノ・ソナタ第8番』、あの名高い『悲愴ソナタ』の第2楽章を暗示するのだあ!
しかも、第1楽章の、なんだかビルを建てるような音楽だって、ベートーベン先生寄りだな。
ベートーベン先生の、悲愴ソナタは、1798年に登場するので、わずか、10年ちょっとあと。
意外かどうかは分かりませんが、そんなに、間が開いてる訳ではない。
むしろ、この、モーツァルト先生の第3楽章のほうが、『悲愴』という日本語には、イメージが近いです。
モーツァルト先生の時代は、短調の作品を書くのは、まだ、たぶん、ちょっとした、タブーな感じが残っている時代。
音楽は、貴族やお金持ちのお客様を、楽しませることが大事なお役目なので、個人の悲しみや憤懣をぶっつけるのは、失礼な場合もあり得たかも。
ベートーベン先生は、そこを、強行突破してしまったお方。
ロマン派になると、それが19世紀の主流になり、やがて、感情には流されない、理知的な無調音楽が20世紀の芸術音楽の主流になり、なんだか、世の中と、おかしな、ねじれを生じさせながら、違う理由による、『正当な』大量殺戮を、無表情のまま、さらっとやってしまう。しかし、世紀末に近づくと、たくさん、疑問点や矛盾が沸き上がって、また、多くは調性音楽に復帰してゆきますが、大衆音楽の流れは、民族的音楽と、その、対抗地点にあるみたいで、意外とすぐ近かったりする宇宙アニメ空間的な、きょーふな音楽まで、わけわかんない多様さを極めております。(なんだそりゃ。)
て、モーツァルト先生はどこに行った。
ハ短調の幻想曲は、もう、ロマン派な香りさえ漂わせる、恐るべき作品でありますぞ。
ときに、ソナタと、幻想曲の自筆譜は、1990年に、なぜだか、カリフォルニアのある神学校の金庫から出てきたんだそうで、二億円以上で、落札されたとか。
やましんたくの、押し入れから、モーツァルト先生とかの自筆譜や、原稿なんか、出てこないか。
絶対に、ない。
ただ、やましんの小学生ころの作文なら、あるかも。
しかし、御名家のお蔵とかには、ほんとに、意外なものが、あるかもー!
火星新石器時代の湯飲み、とか。
・・・・・・・・・・ うつ ⚡😭💣 うつ ・・・・・・・・・
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