第721話 『スケルツォとバラード』 ショパン

 ショパン先生(1810~1849)の音楽の粋を集めたような作品。


 どちらも、4曲あり、規模じたいは、大きくは違わない感じですが、内容は、かなり多彩。


 スケルツォは、ベートーベン先生によって、ソナタや、交響曲に、メヌエットの代わりに取り入れられて以来、なんだか、格式が高くなった感じもしますが、ショパン先生の作品は、その流れは汲むものの、独自の、独立した、曲種にされたようです。


 バラードは、もともと、詩やお歌から取り入れられて、ショパン先生により、これまた、独自の地位を与えられたようです。


 器楽作品に、『バラード』、と、銘打ったのは、ショパン先生が最初だったそうであります。


 どうやら、実際、ポーランドの詩人、ミツキエヴィチさま、の、詩に触発されて書かれたらしいのですが、それは、ショパン先生が、シューマン先生に、そう語ったと伝わるからのようです。


 ところで、たいへんに、困ったことに、あほのやましんは、実は、これらの作品の区別が付きません。


 何回聞いても、あたまの引き出しの中には、すっぱり、収まらないのであります。

 

 いくらかでも、演奏が、できるなら、まだ、可能性はありましょうけれど、ピアノは、弾けないので、また、現状では、このさき、頭は衰えるばかりなので、難しそうです。


 漫画の、千年女王さまの、ふるさとみたいな技術があれば、別ですが。


 スケルツォは、基本的に、三拍子である、という特徴はあります。


 それは、まあ、おいといて、ここは、『うつうつ』でありまして、そういう観点から言えば、どれを聞いても、癒し効果も高く(個人差あります。)、いずれ劣らず、傑作の集まりです。


 ショパン先生は、リスト先生のような、『ピアノの破壊者』と呼ばれたりしたような、豪快な音を出すピアニストではなく、小さなサロン向きの表現が得意なピアニストさんだった、と聞きますが、やましんが思うに、むしろ、多人数で聞くには、あまりに繊細で、ご本人がやりにくかったのではないかしら、と、おもったりいたします。


 実際に、広いホールでの公開の演奏会は、あまりやらなかったようです。


 生没年を見ていただいたように、ショパン先生、19世紀前半しか、生きていないんですね。


 それにしては、なんだか、もっと、新しいイメージがします。


 そこが、魅力の在りどころなんでありますが。


 お金持ちの、ご息女さまたちなどへのレッスンで、かなり、収入はあったようです。


 カリスマ先生です。


 なんだか、とっても、懐かしい雰囲気もあるのは、なぜだろうな。


 おそらく、ショパン・コンクールとかのコンクール、またピアノのリサイタルや、ラジオあたりで、若い時代には、よく聞いたからでしょうか。


 最近は、演奏会は行かないし、あまり、ラジオでは、聞かない(ラジオというもの自体は大好きなんですが。)しなあ。


 クラシック音楽は、リラックスした、つまみ食い状態では、むしろ、昔よりも、よく聞かれるようになったと、思うのですが。


 おもしろいのは、大作曲家さまのなかで、ショパン先生だけは、CD一枚だけでも、けっこう、たくさんの主要な作品を、全曲聞くことが可能な方なのです。


 まあ、いまは、全体的に、ネットでは、バラ売りが主体みたいだし。


 そういう意味合いだと、ショパン先生は、一部のピアノ協奏曲や、ソナタ、大規模な室内楽を除けば、時間を要する大作は少なく、慌ただしい現代に、びったりな作曲家さまなのです。


 いっぽう、輸入CD辺りは、昔の全集が、まとめ売りされてたり、なかなか、実態がよくわからないなあ。


 余談ですが、世界のなかで、なんだか、この国は、どんどん、矮小化しているような、気がするのは、あほのやましんの、病のせいでしょうね。


 やましんには、ますます、世の中、迷宮時代になります。

 

 なんて、けっこう、ネットも、利用させていただいておりますが。




・・・・・・・・うつ  🌸  🌱 うつ・・・・・・・・・・・


 


 


 

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