第715話 『交響曲第3番 『海』』 カレルヴォ トゥーッカネン

 トゥーッカネン先生(1909~1979)。


 ヘルシンキにおいて、レーヴィ・マデトヤ先生(1887~1947 シベリウス時代のフィンランドで、唯一、独自の交響曲で成功した。) と、イルマリ・クローン先生(1867~1960 長生き。教会音楽の作曲や、民俗音楽の研究が名高い。バルトークさまにも、影響を与えたんだと。)に師事したかたです。


 マデトヤ先生は、短期間ですが、音楽院で、シベリウス先生に指導を受けました。


 なので、こじつければ、シベリウス先生の孫弟子というわけですが、シベリウス先生は、学校の先生には、向いていなかったようで、あまり長く先生はしなかったようです。


 トゥーッカネン先生は、主にオーケストラ曲の作曲家である、と、いうことで、交響曲が6曲あり、管弦楽つきの合唱曲、さらに、ヴァイオリン協奏曲がふたつ、チェロ協奏曲、一幕のオペラがひとつ(『Indumati』…………いやあ、意味がわからない。)あり、また、エリク・ベルイマン先生(1911~2006  シベリウスさまの次の世代の、フィンランドの大作曲家さま。これまた、長生き。)と、フィンランド作曲家協会を設立し、フィンランドの音楽界に貢献したとのこと。香港で教授をしていたこともあるんだとか。(『フィンランドの音楽』1997 オタヴァ出版印刷所)


 で、この、交響曲は、ソプラノ、テナー、混声合唱と管弦楽の交響曲。1950年から52年にかけて書かれた作品。


 CDのリブレットには、『彼のベストの作品である。』と、書かれているので、母国においても、高く評価されているのでありましょう。(Finlandia 4509-98888-2)

 


 よっつの部分からなりますが、まずは、頭の辺りは、たいへん、じゅわじゅわで、良い感じで始まりまして、ちょっと、ドビュッシー先生の影響があるかなあ〰️〰️〰️😃とか、思いますが、書かれた年代からすると、聞きやすい作品。


 第1楽章が、全体の半分くらいあり、あとのみっつは、中断なく演奏される。


 声楽が入ると、やはり、これはフィンランドの音楽ですなあ❗ と、思います。


 第3楽章が、とっても、盛り上がります。


 たいへん、迫力あり。


 なのに、第4楽章は、とっても、短い。


 全体的には、うつうつなわけではなく、わりと、つまり、海のように、波打ちながら、前進して行く音楽。


 そういう意味では、『うきうき』なんですが、『うつうつ』のほうが、よく、見ていただける感じがあり(そこかい?)まして。


 作品の傾向としては、モダニズムではなく、マデトヤ先生の延長にあるようですが、『交響曲第6番』は、モダンな方向に向いてるそうであります。でも、ざんねん、まだ、聞いてないです。


 聞いたら、また、改めまして、ご報告をしたいです。CDみあたらず。


 ときに、1979年といえば、やましんもすでに成人後ですが、まあ、なさけないやつでしたなあ。



・・・・・・・・・うつ  🌊 🚢 うつ・・・・・・・・・・・・・・・

 


 



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