第690話 『オーボエ協奏曲変ロ長調』 カール・フィリップ・えマヌエル・バッハ


 このさい、もう一曲。


 こちらも、同じ1765年の作品。


 第1楽章は、たぶん、こちらのほうが、面白いかもしれません。


 ソロと、オケの、『ピラ・ピラ』、というモティーフのやり取りが、すっごく楽しいです。


 ここなど、やはり天才だよなあ、と思います。


 第2楽章は、これまた、じゅわじゅわ音楽ですが、ちょっと暗め。


 いっそう、泣きそうになります。


 どこから、こういう音楽が出てくるのかしら。


 というイメージが起こるのは、モーツアルト先生に通ずるものがあります。


 しかも、じわじわと、攻めてくるのですなあ。


 こうなると、もう、ロマン派の音楽の先取りみたいではないですか。


 シューマン先生は、お気に入らなかった作曲家さまのようですが、これは、大バッハ様を非常に高く買っていたので、そういうことになったのかも。


 でも、音楽的には、むしろ、大バッハ先生よりも、メロディー重視のカール・フィリップさまのほうが、ロマン派に近いよな。


 

 ************ うつ  🤔 うつ ************

 

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