第662話 『楽園への讃歌』 ハウエルズ

 ハウエルズ先生(1892~1983)は、イギリスの作曲家さまです。


 この作品は、ハウエルズ先生の代表作とされる作品ですが、9才の息子さんを病気で亡くし、その苦悩を抱きながら、なんとか生きようとして、書いたという、なかなか、深刻な音楽です。


 しかし、その作品自体は、深い慈しみを持った、わりと、穏やかな表現の音楽で、事実上のレクイエムであります。


 それを、癒しにさせていただくのは、いかにも、失礼なような気がいたしますが、しかし、もし、この作品でもって、明日も生き抜いたのであれば(時制があわないですが。)、それは、許していただけるかも、しれません。


 ただ、作曲されて、10年以上、演奏されなかったようなので、もしかしたら、公表する作品と、考えてはいらっしゃらなかったのかも、しれません。


 お子さまに聴いてほしいのか、現代の作品としては、デュルフレ先生風な、わりあい、平易な、聴きやすい、表現ですが、ぐっ、とくるところがあります。


 1950年9月に、ハウエルズ先生の指揮で、初演されたとのこと。


 


・・・・・・・・うつ  👼  うつ

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