第648話 『レクイエム』 ヨンメッリ

 ヨンメッリ先生(1714~1774)は、第549話に、ご登場いただきました。


 このレクイエムは、そのさい、いずれまた、と、いたしました作品であります。


 1756年に、支援者だった、カール・オイゲン公のお母様が亡くなり、その葬儀のために書かれた作品とのこと。


 ただ、作曲する時間がなく、以前作っていた作品の再利用もしているようです。


 それにしても、冒頭の入祭唱から、なんとも、暖かい響きで始まります。


 もちろん、悲しい場面ではありますが、こうした、たいへん暖かい気分にふんわりと包まれる音楽は、お母様の追悼には、むしろ印象的な気もいたします。


 さいごのひとつ前の部分、『レクイエム』が再度登場するところでは、やや長めの、合奏だけになる場面がありますが、ここは、大変に感動的であります。


 ヨンメッリ先生ご自身は、まだ、このあと亡くなるまで、20年の時間がありましたが、このレクイエムは、その死後、相当広く、さまざまな、バージョンが流布したようです。


 人気があったと、言うわけでありましょう。


 どういうわけか、ここのところ、この作品の新録音が続いてCD発売になっているようです。


 たまたまか、なにか、あるのかは、わかりません。


 ヨンメッリ先生は、歌劇の分野では、わりと名高い方でありますが、私はお近づきにはなっておりません。


 もったいない、作曲家さまでは、あります。


 なお、私が聴いているCDは、AMUZレーベルの発売したものですが、続いて収録されている『リベラ メ』(われを赦したまえ)が、大変に、癒し度ある作品。(個人差あります。)


 人生には、赦して頂きたいことがあって、普通なんではないかしら。


 『リベラ メ』の部分は、なぜか、たいへん、感動的になる場合が、多いような気がいたします。はい。


 フォーレ先生の名高いレクイエムでも、ほんと、泣きそうになりますから。


 おいらには、赦しを請うことなどはない、と、おっしゃる方も、あろうかとは、思いますが。



・・・・・・・・うつ  🕯️🕯️🕯️ うつ・・・・・・・・・・・・・・・



 



 


 

 



 


 


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