第639話 『フランス組曲ト短調』 (リュリ氏の無名の弟子) ?????

 『うきうき』の方に登場の、ムーレ先生の『組曲第1番・第2番』と同じCDに入っていた、謎の組曲。


 指揮は、ジャン・フランソワ・パイヤール先生。


 1960年代前半の録音で(1960年とも)、2000年以降も、CDが出されておりますが、2003年のCDでも、作曲者不詳のまま。


 しかし、これが、まあ、なんとも、じゅわじゅわな、癒し度、非常に高い音楽です。(個人差あります。)


 いやあ、いいなあ。


 いったい、どなたの作品なのか?


 解説も、LPレコードが、日本で発売された、1971年のままだそうでありまして、パイヤール先生が、お書きになったものだと。


 ヘッセン国立図書館にある、写本に楽譜があり、しかし、『1689年、バール氏の手になる楽譜』とあり、けれども、作曲者は、記されていないのだと。


 半世紀前のライナーノートなので、いまは、解明されているのかしら、と、ネットを見ますが、なんせ、日本語もろくに分からない私のこと。


 それが、みつからないです。


 リュリ先生(1632~1687)は、亡くなりかたがあまりに印象的なので、そのエピソードが広く知られておりますが、指揮杖(当時は、長い棒で、どすんどすんと、床を叩いて、リズムをリードしていた)を、足に落としてしまい、傷口から細菌が入って、えそを発症し、亡くなった。


 しかし、リュリ先生は、ルイ14世の寵愛を受け、一時、絶大な権勢を振るったのですが、かなり、強引なやり方で、敵も多かったようです。


 モリエールさまと組んで、『町人貴族』などで成功し、モリエールさま、亡きあとは、劇場の独占などを計り、敵は排除して、ときには、襲われたりもしたようですが、国王の寵愛は絶大だったようです。


 ただ、やりすぎたか、晩年は、道徳的な問題で、ルイ14世からは、不興をかい、離されたようです。


 ま。しかし、どこか、哀愁を帯びた、また、華やかな、その音楽の魅力は大きく、現代でも、けっこう、親しまれていると、言うわけです。


 やましんは、あまり、聴きませんが。


 で、この、組曲の、なんとも言えない、哀愁は、リュリ先生譲りかもしれません。


 このCDには、その、リュリ先生の『シンフォニー組曲・オペラ『アマディス』による』も入っています。


 しかし、派手さはないものの、じゅんわり感は、この、無名氏さまのほうが上。


 いったい、だれ?


 こうした問題は、自筆譜とか、はっきりした資料の出現が欠かせません。


 サラバンドには、コレルリ先生や、マンフレディーニ先生の『クリスマス協奏曲』に見られる、パストラール的な雰囲気があります。


 マルカントワーヌ・シャルパンティエ(1643~1704)先生の『クリスマスのための真夜中のミサ』に通じる雰囲気もあり。(宮廷とは関わらなかった方。リュリ先生と仲違いしたモリエール先生と組んだとか……)


 コンセルトや、ジーグには、やはり、コレルリ先生(1653~1713)的な調べもありますような。


 イタリア音楽にも、通じていた。


 リュリ先生は、もともと、イタリア人です。


 つまり、1689年ごろには、生きて活動していた方で、リュリ先生や、シャルパンティエ先生あたりの、わりと、近いところにいた人かなあ……………


 ど、しろとのやましんが、勝手に考えても、仕方ないですが、リュリ先生の弟子で、秘書みたいな方だったけれど、リュリ先生の気に入らないことを言って、破門された、ラルウェット先生(1651~1728)あたり、いかが?


 リュリ先生の作品内には、ラルウェット先生が書いたものが、紛れ込んでいるとの情報も………(リュリ先生の『イシス』は、自分が書いたんだ。と、言って、首になったらしいです。リュリ先生亡きあとは、わりと、出世はしているけれど、作品があまり伝わらないようです。リュリ先生の圧力で、出版できなかった可能性もあるらしいと。あ、これは、やましんの、妄想です。プロのかたは、考慮ずみでありましょう。)


 ラルウェット先生は、合唱曲などが、残っているようですが、本格的な作品が、出てこないかなあ? 出てきてください。 えい‼️


 サンジェルマン伯爵、と、言うことは、ないだろと、思います。多分、お生まれになる前ですからね………………(それは、分野が違うだろ)




・・・・・・・・うつ  ⛪⚡🏎️ うつ・・・・・・・・・・・・・




 

 


 


 


 


 

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