第605話 『ピアノ・ソナタト長調D894』 シューベルト
初版譜には、『幻想曲』と書かれていたことから、『幻想ソナタ』とも呼ばれる大作。
4楽章形式で、D850の、やや、無理やりな雰囲気がなくなって(それはそれで、魅力的)冒頭から、いかにもシューベルト先生だなあ、と、じゅわじゅわさせていただける、ありがたあ〰️〰️い、ソナタ。
ピアニストさまには、やりにくいところがあるかもしれないですが。
つまり、あまり、ばんばん、聴衆を圧倒できる部類の音楽ではないですし。でも、長いですしね。
しかし、これは、『うつうつ』の大幹部さまのひとりみたいな、たいへんに、尊い作品なのであります。
音楽に溺れない、ブレンデルさまの録音が、まったく、性格が反対みたいなのに、その客観的な姿勢がかえって魅力的で、たいへん、好きです。
理屈に関わらず、静かに聴くのが、『うつうつ』の極意。
これ以上、もう、やましんにすることなんか、何もない❗
これで、いいじゃないか。
よく頑張った。
静かに、休みなさい。
そういう、気にさせる、恐ろしい傑作。
1826年の作品ですから、まだ、28歳のシューベルト先生には、もう、あと、2年ほどしか、時間が残されていなかったのです。
・・・・・・・・うつ 👼 うつ・・・・・・・・
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